郵便番号が定着した今は、自分で出すはがきや手紙はできるだけあて先を省略する。「いわき市平中神谷字○×9-2」の場合は、字名と番地の「○×9-2」だけ。それではなぁと思ったときには「中神谷字○×9-2」にする。年賀はがきは、枚数が多いので徹底して省略する。
郵便番号制とは数字が正確であれば郵便物は届く、というシステムだろう。しかし、郵便局と個々の家がベルトコンベヤーでつながっているなら別だが、郵便物は昔も今も人間が配達する。
きのう(6月10日)午後遅く、時間的には郵便配達人が近隣を配達中のことだと思うが、近所の人(「東の家」と言っておく)がカミサンあての封書を持ってきた。あて名が同じ字名、名字、名前も昔、同居していた親族と同じだったので開封してしまった、という。中身を見て首をかしげ、あて名の番地を確認して、誤配だと気づいた。
それから間もなく、わが家に郵便物が届いた。なかに1枚、別の家(「西の家」と言っておく)のはがきがまぎれこんでいた。住所を見ると、つい最近まで水田だったところだ。家が建って、順次、人が住むようになった。隣接地区の字名だが、番地がわが家と同じ、名字も同じ。
30分もたたない間に、わが家にからむ誤配が二つあるとはどういうことだろう。数字が同じ、あるいは名字が同じだから間違った?――では、五郎丸選手とは逆のルーチンではないか。「通信の秘密の侵害だ」と眉間にしわを寄せることもできる。
「東の家」に関しては、東日本大震災前にも一、二度誤配があった。「西の家」は、原発避難の人が移り住んだ。郵便配達人にはまだ家が認識されていないのか。ここは、直接、その家に郵便物を届けるよりは、きょうやって来る(かどうかはわからないが)郵便配達人に返して家を教えた方が次の誤配防止になる。
と書いてきて、思い出したことがある。過日、めったにない数字の偶然に遭遇した。
5月27~28日、栃木県・那須高原の温泉宿でミニ同級会が開かれた。2日目の朝、ゴヨウツツジ(シロヤシオ)の群生地を散策するため、宿の駐車場へ行ったら、仲間の車と尻をくっつけるように止まっている車のナンバーが同じだった=写真。しかも関東圏の同じ県ではないか。こういう数字の偶然なら罪がなくて楽しい。
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