きょう(6月25日)は、朝のうちにいわき駅前再開発ビル「ラトブ」=写真=へ行く。4~5階に市の総合図書館が入居している。13日からきのう(24日)まで、特別整理のために休館していた。江戸時代のいわき地方のシイタケ栽培に関して、ほかの市立図書館にはない郷土資料を読みたくなった。
実は24日に再開するものと勘違いしていた。たまたま23日夜、総合図書館長氏に会った。「休館は長かった、あしたやっと行ける」と言ったら、「(再開は)25日ですよ」とくぎを刺された。
その24日夕、外出先で息子からケータイに連絡が入った。「今どこにいる? ラトブに爆破予告だって」。図書館に行っているかもしれないと思ったのだろう。
帰宅してツイッターをのぞくと、「ラトブに爆破予告」の情報があふれていた。フェイスブックには避難を余儀なくされたラトブ入居者、あるいは利用者の情報もアップされていた。警官が動員されて立ち入り禁止の黄色いテープが張られている――その写真も載っていた。やがて、入居者が避難解除の情報を伝えた。
十数年前、男女共学になる前の磐城女子高(現磐城桜が丘高)で文化祭を狙った爆弾騒ぎがあった。警察が校内のごみ箱などを点検した結果、“いたずら”とわかった。インターネットが普及する前は、「愉快犯」というくくりで推論できたが、今はゆがんだ「承認欲求」にも思いを致さないといけないようだ。
警察担当の新米記者だったころ、この種の記事を書くことで模倣犯が出ないか、悩んだことがある。無視するわけにはいかないが、犯人の思惑に加担したくもない。注意喚起の意味から事実を小さく報じるだけにしたものだった。
今回はメールで爆破予告がなされたという。ここは再発防止のために犯人を捕まえてお灸をすえてほしい、という思いがある。一方で、マスメディアが大きく取り上げれば、犯人は勝ち誇った気分になる。けさの新聞もおおむねそんな感じで写真なし、2段か1段の見出しだった。(そういえば、ある全国紙の支局もラトブに入っていたな)
ラトブに入居している弁護士氏のつぶやきが胸に入った。「犯人は、弁護士を名乗っているらしい」「犯人が見つかったら、営業損害の集団訴訟をやりましょう!と声掛けでもすればよかったかな……」。ネットで検索したら、「弁護士」をかたる人間の爆破予告事例が多かった。コピペ感覚の模倣犯か。
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