近所にイノシシが現れた話を前に書いた。日をおかずに今度は日中、わが家の向かいの歩道をキツネが歩いているのを、カミサンたちが目撃した。イノシシもそうだが、キツネも次の日また現れたという。最初の目撃者とは別の人たちが目撃した。
もとは畑と水田だった住宅密集地だ。道路をはさんだ南側は畑。そこは住宅に囲まれたところに畑が少し残っているだけ。イノシシはそんなところで目撃された。キツネは道路の北側、もとは水田の住宅地の空間に消えた(カミサンの故伯父の家あたりに、だという)。
生きものだけではない。気象もおかしい。12月21日(冬至)に用があって街へ出かけた。平・正内町の国道6号沿いに立つデジタル温度計が「20℃」を表示していた。師走で20度とは! クリスマスイブの24日に、いわき駅前のラトブへ行ったら、半そでの女性がいた。外国人は冬でも暖かくなると半そでになる。が、日本人の、それも40~50代と思われる人だった。
これは温暖化といえるかどうか――。夏井川渓谷の牛小川では、師走のうちにフキノトウが出る。わが隠居の敷地内にフキの自生スポットがある。以前は年末にフキノトウを摘み、元日になると刻んで雑煮にちらしたものだ。今年(2016年)も隠居の近くの小流れにフキノトウが出ていた=写真。正月を待たずに、刻んでみそ汁にちらした。
温暖化を測る事象は、渓谷では冬の滝だ。氷結量が減っている。真冬の2月あたまに天然氷をとって冷凍庫に保管し、夏にオンザロックにするのだが、今年の2月にはとりそこねた。
キツネの話に戻る。昔、夏井川の河口近くの林縁で姿を見たことはある。そちらでキツネが追われるような大開発が行われた話は聞かない。沿岸部では東日本大震災後、自然大改造(「防災緑地」「高台住宅」づくり)が行われている。その影響? まさかここまでは及ばないだろう。
キツネの冒険をめぐってあれこれ考えているうちに、今年も残すところあと5日しかないと気づいてあせる。ジングルベルが終わり、除夜の鐘を聞くまでにどのくらい宿題を片づけられるか。
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