日に何度かいわき市のホームページを開き、平浄水場の情報をチェックする。ゆうべ(10月21日)は四倉の若い知人から連絡が入った。いわれた時間にホームページをのぞくと、“吉報”が待っていた。
「22日(火)には、送水管の排水作業を実施しながら平配水池への貯水を開始する予定です。平配水池が満水になり次第、平浄水場付近から順次(平地区→四倉地区→久之浜・大久地区)通水作業を実施していきます。/なお、久之浜・大久地区への到達には早くても4日程度かかる見込みであります」。ようやく水道の復旧にメドがついた。
けさ、ゆうべ8時現在の市水道局の発表を確認すると、具体的な通水開始予定日がわかった。きょうからあすにかけては平窪地区など、あすから25日にかけてはその東、平・中神谷地区など。その後、四倉、久之浜へと通水区域が拡大する。(浸水被害に遭った中華料理店のフェイスブックによると、平下平窪ではすでに水が出ている)
さて、わが家(米屋)は東日本大震災のあと、いわきで支援活動を展開したシャプラニール=市民による海外協力の会などと連携し、まちの交流サロン「まざり~な」のプロジェクトに加わった。
シャプラのいわき連絡会の代表でもあるカミサンが店番を兼ねながら、地域図書館「かべや文庫」を開いている。文庫は、昔は子どものたまり場、今は主婦のしゃべり場だ。震災後は、近所のアパートや借家に住む津波被災者、原発避難者もおしゃべりに加わった。シャプラが5年間の活動を終えたあとも、「まざり~な」の機能は続いている。
シャプラは、震災時に引き続き今回もいわきへ緊急支援に入った。スタッフが東京から2トントラックに飲料水を積んでやって来た。かべや文庫にも「地域の人に使ってもらえれば」と、2リットルのペットボトル9本入り14ケースを届けてくれた=写真。
中神谷地区は、浸水被害は免れたが断水が続いている。少子高齢社会の例にもれず、独り暮らしのお年寄り、老夫婦だけの家庭が少なくない。車の免許がない人もいる。
最寄りの給水所(地元の小学校)までは遠い。戸建て住宅に囲まれるようにして、3、4階建ての県営住宅がある。上層階に住むお年寄りは上がり降りだけでもきつい。これに水の運搬が加わる。大きなポリタンクより、コンパクトな2リットルのボトル2本、3本の方が現実的だ。
日曜日(10月20日)朝、いわきのまちをきれいにする秋の市民総ぐるみ運動が行われた。区内を一巡りするなかで出会った区の役員さんに声をかけると、さっそく県営の住人がペットボトルを取りに来た。役員さんも代行して取りに来た。ペットボトルが残っているうちに断水が解消される――それはそれでいいことだ。やれやれ、である。
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