孫が通っている草野小の学習発表会がきのう(10月26日)、同小体育館で開かれた。「(上の孫の)最後の発表会だから」。カミサンがいうので、出かけた。
開催までには曲折があった。台風19号が2週間前にいわきを襲い、平地の夏井川水系を中心に、9人が死亡し、8000戸超が床上・床下浸水をした。平浄水場も浸水し、断水は 約4万5400戸、いわきの世帯数の3分の1に及んだ。
同浄水場の水を利用している小中学校は「断水休校」になった。草野小もそうだった。学校が再開したのは土・日・祝日を含めて10日後の21日月曜日。19日の土曜日に予定していた学習発表会は1週間延期された。
体育館の壁に今年(2019年)のスローガンが掲げられていた=写真。「心をひとつに最高の演技を ~とどけ 大志の松まで~」。大志の松は同小の正門と校庭の間に立つ推定樹齢400年の松の木だ(いや、だった)。
台風15号が9月9日、いわきを襲ったとき、強風で同小のシンボル(大志の松)が倒れた。翌10日には校庭でお別れ会が開かれた。スローガンには“昇天”した松の木の魂にもみんなの熱演が届くように――という思いが込められている。
そして、今度は前日の大雨だ。26日の朝になると青空が広がった。父親に確かめて、10時すぎには体育館に着いた。
上の孫は照明器具のそばにいた。周りの子より大きい。高学年になると背が伸びた。入学したころは、ランドセルを背負うというより、ランドセルに抱えられているようだったのに……。子どもたちの成長を実感するととともに、それぞれの学年の熱演に、断水生活でたまった疲労とストレスが解消された。
わが地元の平六小の学習発表会もきのう、開催予定だったが、大雨で避難した家族がいたりしことから、きょうに順延された。
わが家の近くにある故義伯父の家が大雨で雨漏りした。ベッドのカバーが濡れているのでわかった。どこからどう漏れたのか――。米屋の本店を継いでいる義弟(元建築設計士)が設計したので、義弟に見てもらうことにした。
きょうは義弟に車を出してもらい、台風19号で被災した平・平窪のカミサンの友達の家から家財道具を引き出す。その作業を終えたあと、雨漏り個所を点検してもらうつもりでいる。六小の発表会はしかたがない、パスすることにした。
0 件のコメント:
コメントを投稿