家庭菜園でもキュウリの収穫が始まったようだ。まだ梅雨は明けない。が、連日の酷暑と雷雨で、インド・シッキム地方原産のキュウリはぐんぐん生長している。SNSでも収穫を始めたという情報が載り始めた。
それを裏付けるように、同じ日に3人からキュウリのお福分けが届いた。近所の奥さん、カミサンの実家、そして車で5分もかからないところに住むカミサンの友達。
本数はかぞえなかったが、合計すると10本以上はあったろう。これにスーパーから買ってきたばかりの数本が加わる。
キュウリを栽培し、糠漬けを続けて“発見”したキュウリのうまい食べ方は、とにかく摘んだら(買ったら)「すぐ」糠床に入れる、あるいは「すぐ」料理に使う、だった。
拙ブログでもたびたび書いていることだが、同じ糠漬けでも大根とキュウリでは扱い方が異なる。
あるとき、冷蔵庫に置き忘れて水分が飛んだ大根を「捨て漬け」にした。一夜明けると、大根がしんなりしている。捨てるのはもったいない。食べたら、いい感じだった。
夏井川渓谷の隠居で家庭菜園を始めたばかりのころ、食生活研究家でミュージシャンの魚柄仁之介さん(1956年~)の本を読んだ。
水分の飛んだ大根が台所にあった。それを漬物にした。たくわんをつくるとき、大根を干す。原理は同じ。水分が飛んでいる分、簡単に、しんなり漬かる――。以来、大根については、魚柄流糠漬けを実践している。
キュウリは大根とは逆に、水分を保った状態で漬ける。水分が飛ぶと、中が綿のように白っぽくなる。こうなると、食べてもまずい。
さて、目の前にドンと並んだキュウリをどうするか。私は5本を一度に糠床に入れた。あとはカミサンがいろいろアレンジした。
糠漬け=写真=は毎回食べる。これは、私が用意する。肥大したものは透き通るくらいの小口切りにしてキュウリもみにする。味噌汁にも入れる。ワカメとの酢の物も出た。
小さいものはざくっと切って、ニンニクと醤油、味醂で味付けをする。これは冷やすと、いい酒のつまみになる。生をスティックにして味噌で、あるいはマヨネーズで、というのはまだやっていない。
古漬けも今年(2023年)はまだ2、3本しか口にしていなかった。理由は簡単だ。自分でキュウリを栽培していないので、お福分けがあっても食べ切ってしまう。余らない。
浅漬けはキュウリのあおさを楽しむ。古漬けは逆に、あめ色になったところを小口切りにして水につけ、塩分を抜く。
浅漬けはシャキシャキ、古漬けはパリパリ。とにかく味に変化をつける。そうでもしないことには飽きがくる。次は何が出てくるだろう。
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