「高齢者講習等通知書」が6月中旬に届いた。ついに「あの検査」を受けるときがきた。
72歳のときには、座学と実車指導だけで運転免許が更新できた。しかし75歳になると、「認知機能検査」が加わる。
通知書には、75歳以上の免許更新までの流れとして、自動車学校に日時を予約し、認知機能検査と高齢者講習(座学と実車指導)を受ける、とあった。
去年(2022年)5月、一定の違反行為をした75歳以上の高齢者は、実車指導の代わりに「運転技能検査」を義務付けられることになった。
こちらは「指導」ではなく「合否」が判定される。改正道交法の施行後、違反がなかったから、こちらの検査は免れた。
誕生日の5カ月前に届いたので1カ月近く放置していたら、さすがに落ち着かなくなった。先日、若いときに免許を取りに通い、72歳の更新時にも利用した最寄りの自動車学校へ予約の電話を入れた。
「7、8月は学生で込むので、10月になります」。それでもかまわない。「日時が確定したら連絡します」というので、とりあえずホッとする。
それから2日後、10月どころか1週間後はどうですか、という連絡がきた。最初に提示された日時には用事が入っていた。次の日は? なにもない。それで急きょ、7月20日に受検することが決まった。
通知書には①複数の絵を見て、覚えて、答える検査②検査当日の年月日と時間を答える検査――の二つを実施する、とあった。それだけではイメージがつかめない。ネットで検索をした。
すると、それぞれ16種類・4パターンのイラストに出合った。兵器や楽器、体の一部、電気製品、昆虫、動物……などが、4種類ずつ4枚の紙に表示され、全体で16種類の絵を記憶することになる。
そのあとはいったん別の課題をこなし、再び絵に戻って、覚えている限り16種類の名前を書き出す。これが検査の主目的といっていい。
警察庁のホームページにはイラストが公開されている。といっても、4パターンあるから、どれが出題されるかはわからない。とにかくパターンが四つあることを頭に入れておく。
さて、検査当日――。自動車学校へ行くと、運転免許を取ろうというヤングとは別に、実車指導待ちのシルバー集団がいた。
75歳以上の講習時間は認知機能検査を含めて3時間と告げられていたから、午前と午後に分かれて講習が行われたか。
私のグループは8人だった。それぞれに交通安全読本が配られた=写真。あとでじっくり読んでほしいということなのだろう。
認知機能検査が済むと座学に入り、併せて動体視力・夜間視力・水平視野の検査が行われた。自分の目が客観的にどんな状態にあるかを知るもので、結果は若い世代に比べると「劣っている」だった。
とりあえずあと3年は運転ができる。日曜日の渓谷行き、アッシー君、米や回覧資料の配達などはこれまで通りだ。それができる暮らしを大切に思う。
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