日曜日だけが暑いわけではないが……。6月後半から日曜日になると、酷暑が続く。東北南部の梅雨が明けた7月22日、カミサンと相談して、翌日の日曜日23日は起きるとすぐ夏井川渓谷の隠居へ出かけ、「朝めし前」には家に戻ることにした。
早朝、隠居で土いじり。帰宅して家事。そのあと、ゆっくり図書館と美術館へ――。そんな予定を立てて、朝6時半に家を出た。やはり、この日も快晴だった。
隠居へは7時に着いた。定植してからほぼ1カ月になるネギに最初の追肥と土寄せをする。が、ネギ苗がどこかわからないくらいに草が繁茂している。そのおおかたはイネ科のメヒシバだ。
この草がメヒシバとわかったのは、おととし(2021年)の秋、やはりうねにはびこったこの草を引っこ抜いていると、地面に緑色の芋虫が丸くなって転がり落ちた。
チョウの幼虫は食草が決まっている。緑色の体、黒い角、その角とつながる顔のへりの黒色を手がかりに検索すると、クロコノマチョウ(黒木間蝶)の幼虫だった=写真。この幼虫からメヒシバと特定できた。
繁殖力がすさまじい。5月に後輩が畑を含む庭をきれいに刈ってくれた。そのとき、メヒシバはどこに生えているのだろう、と思うくらい目立たなかった。
それからわずか2カ月で上の庭にある菜園の周りはメヒシバに覆われた。とにかく暴力的に繁殖する植物の一つにはちがいない。
ひとまずネギのうねのメヒシバを引っこ抜き、日当たりと風通しをよくする。それから畑の日陰に移動して生ごみを埋め、予定の作業を終了した。
ざっと1時間。汗がうっすらにじんだが、日中のようにシャツがグショグショになるほどではない。8時には隠居を離れた。
わが家へ戻るとすぐ風呂につかり、着替えて朝食をとる。いつもの日曜日だと、そのころ、隠居へ出かけるのだが、23日はそのまま家にとどまり、カミサンは家事、私は原稿を入力して一休みした。
図書館と美術館へは午後3時に出かけた。図書館のあるラトブへ向かい、銀座通りから地下駐車場へ入ろうとすると、歩行者天国が行われていた。車は通れない。
では予定を変更して、先に美術館へ――。平中央公園向かいの駐車場に近づくと、公園と地続きのアリオスで何かイベントがあるらしく、交差点も歩道も人の動きが激しい。駐車場は? やはり満パイで、入り口にカラーコーンが立っていた。
美術館は断念し、ラトブに戻って、今度は大通り側から駐車場にもぐりこむ。図書館はいつもの日曜日、しかも夕方に近い時間だというのに、親子連れでにぎわっていた。そうか、夏休み最初の日曜日だったのだ。
アリオスのイベントは何だったのか。あとで調べると、水樹奈々ライブが午後4時から行われた。彼女は声優・歌手・女優とマルチなタレントらしい。
たまたま開館時間と重なったために、アリオス周辺は人でごった返していた。「ウィズコロナ」の世の中はとにかく動いている。
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