2023年7月3日月曜日

「茨城ダッシュ」ほか

        
 今年(2023年)の上半期が終わった。もう7月。庭ではドクダミの花が散り、代わってクチナシが咲き出した=写真。

 月が替わるたびに、バインダーに留めておいたメモを取りはずす。メモは日記代わりだ。毎朝、新聞に折り込まれてくる「お悔み情報」(A4判、片面コピー)の裏面を利用している。それで「規格」が同じ「カード式のメモ(日記)」ができる。

 月単位で取り外すのは、メモの枚数が分厚くなってバインダーでは収まりきれなくなるからだ。メモはそのまま別のファイルに移す。

 その前に、いちおうメモの内容をチェックする。ああ、こんなことがあった、あんなことがあった――。「備忘録」の再確認だ。

 テレビから届く言葉に、ときどき反応する。「おや?」、あるいは「そうきたか」。反応が強かったときに書き残している。6月のメモから、それをピックアップすると――。

 「雨模様」。これは、まだ雨は降っていないときに用いる。ところが、NHKが陸上競技大会を中継した際、雨の降っている夜の競技場を映しながら、アナウンサーが「土砂降りの雨模様」と伝えた。これには驚いた。もうここまで誤用が広がっているのか、と。

誤用が一般化すれば、それはもう誤用ではなくなる。雨の様子を「雨模様」で表現するのが当たり前になるのも時間の問題かもしれない。

NHKにはこのごろ、「満天の星」を「満天の星空」と伝える若いアナウンサーもいる。この誤用もいずれ一般化してしまうのだろう。

「茨城ダッシュ」という言葉を知ったのは、やはりNHKの番組だった。交差点で信号待ちをしている。と、青になった途端、対向車両が直進車両より早く猛ダッシュで右折する。それが茨城では多いということなのだろう。

交差点はむろん、直進車両が優先だ。番組で「茨城ダッシュ」という言葉を知るちょっと前、平の市街地にある交差点で、この猛ダッシュ・右折車両を目撃した。

こちらは先頭で交差点を直進しようとしたときだから、肝を冷やした。「水戸」ナンバーかどうかはむろん、そのときはわからなかった。

以来、交差点での信号待ちでは、対向車両のうち、右折レーンに入っている車にも注意を向けないといけなくなった。

ついでながら、「茨城ダッシュ」の延長でいうと、いわきは「黄走り」かもしれない。黄信号になると猛然と突っ込んでいく車が多い。「いわきの黄走り」なんて言われたくないのだが、それも現実か。

「笑点」は、なんといっても「言葉のこり」をほぐしてくれるのがいい。小遊三が「チャットGPT」に肝臓の状態を示す「ガンマGTP」を引っかけたときには、笑った。

「プレバト」も、しこった言葉をもみほぐしてくれる。エンタメには違いないが、夏井いつきさんの解説がしみる。俳句の面白さがよくわかる。

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