梅雨入り・明けは季節現象として、ほぼ毎年、拙ブログで取り上げる。結果的にデータの蓄積になる。
今年(2023年)の東北南部は、入りが「6月11日ごろ」、明けが「7月22日ごろ」と発表された。
いずれもメディアの報道で知った。明けの表現で「おやっ?」と思った。「平年より2日早い」。これだけだ。いつもだと、平年のほかに昨年との比較が加わる。
ニュースになった季節現象については、必ず気象庁のホームページで確かめる。昨年との比較がないワケは、ホームページを見てわかった。
ニュースで知る梅雨入り・明けは「速報値」だ。気象庁は、この速報値とは別に、秋になって実際の天候経過を踏まえて「確定値」を出す。去年の明けは「6月29日ごろ」(速報値)から、「特定できない」(確定値)に変わっていた。
去年はあまりにも明けが早いのに驚いた。そのときのブログを要約・再掲する。
――いやはや大変なことになった、という思いが強い。東北南部の梅雨が6月29日に明けたとみられる、と仙台管区気象台が発表した。6月の梅雨明けは観測史上初めてという。梅雨の期間もわずか14日間だ。
これまでの最短期間は2011年の18日間だった。というので、拙ブログで書いていないか確かめたら、同年7月12日付(「短い梅雨だった」)で取り上げていた。
やはり2011年のときも、梅雨の期間の短さに、「梅雨はなかったのではないか」と、2022年と同じ感慨を抱いている――。
ウェザーニュースは今年の梅雨明けについて、より踏み込んだ解説をしていた。それによると、多くの年は、太平洋高気圧が本州付近への張り出しを強め、梅雨前線が北上することで梅雨明けとなる。
一方で今年7月22日の場合は、梅雨前線が本州南部に南下して移動性高気圧に覆われることで晴天になった。
梅雨前線は7月23日ごろにいったん不明瞭になり、その後も前線の影響を受ける日が少ないとみられ、梅雨明けの発表になった。という。
梅雨とはいいながら、真夏のような天気が続いた。晴れて=写真、午後には雷雨がくる。個人的には、梅雨はとっくに明けたも同然だった。
東北南部で明けが特定できなかった年は、1951年以降では、1993年、1998年、2003年、2009年、2017年、2022年の6回ある。
さて、テレビだけでなく、活字メディアも平年との比較で終わっただけだが、夕刊いわき民報は「昨年は6月29日に観測史上最も早い梅雨明けが出されたが、9月に『特定できず』と改めた」と、昨年の経緯にも触れていた。
異常に早い昨年の梅雨明けを記憶している市民もいるので、こちらの記事がより親切ではある。
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