2023年11月16日木曜日

冬支度

                            
 日曜日(11月12日)は早朝から夜の7時まで、福島県議選の事務従事者として投票所に詰めていた。

市職員のほかは、私ら投票管理者と立会人に選ばれた市民が3人。寒くなるというので、下はパッチとコールテンのズボン、上は長そでと厚手のシャツ、ブレザー、ジャンパーで出かけた。

投票所は、出入り口が開放されている。ジェットヒーターが動いていても、暖気は従事者には届かない。

私は出口に一番近いところにいた。隣の席の立会人(区長仲間)は、私がいると風よけになっていい、席をはずすと寒気がもろにやってくる――などと、本音を口にした。

いくら冬着に替えても、ジェットヒーターが動いていても、寒気がじわじわと足を、首筋を冷やし続ける。午後には体が小刻みに震えることもあった。

翌日はどうも背中がザワザワする。作家の池波正太郎は随筆集『男の作法』のなかで、人は背中から風邪を引くようなことを言っていた。前にブログで紹介したことがある。それを引用する。

「冬なんかに、ちょっときょうは寒い、風邪を引きそうだなあと思ったときは、入浴をしても背中は洗わないほうがいいよ。(略)そこから風邪が侵入してくるわけ」

背中がザワザワすると、すぐこの文章が思い浮かぶ。それで、夜には風邪薬を飲んで早めに寝ようと思ったのだが……。

薬ではなく、シャツの上に袖なしの綿入れはんてんを着て様子を見てはどうか、とカミサンがいう。

その通りにしたら、翌朝、発熱することもなかった。背中のザワザワ感も収まった。どうやら風邪を引くところまではいかなかったようだ。

日曜日の寒波到来に合わせて石油ストーブを出した。火曜日は朝一番で灯油を買いに行った。

こたつは、夏はカバーを取って座卓にしている。6年前、こたつの差し込みが壊れてからは、こたつの下に電気カーペットを敷いて暖をとる。

カーペットは10月末にはスイッチを入れ、足に毛布を掛けたが、それだけではやはり寒い。真冬になると、さらに石油ヒーターを出す。

そのころにはこたつもカバーがかかっている。ヒーターの暖気をダクトでこたつに呼び込む。そうしないとカーペットだけでは保温ができない。

いずれにしても、一気に冬がきた。ひとまず灯油は買った。同じ日に後輩が関西みやげの「赤福」を持って来た=写真。

「赤福」は三重県伊勢市の和生菓子だ。上の子が大学生のころ、夏休みに夏井川渓谷の隠居で何日か「合宿」をした。三重県出身の仲間がみやげに、「赤福」を持参した。

以来、「赤福」が届けば、ありがたくちょうだいする。その話を覚えていたようで、後輩は去年(2022年)も関西帰りに伊勢経由で「赤福」を買ってきた。

晩酌のときに、「赤福」を2個食べた。ほかに、食用菊の「もってのほか」と、ハヤトウリの酢の物が出た。おかずも冬の食べ物に替わりつつある。

「そろそろ白菜漬けだね」。朝食のときに、そんな話をした。そういえば、糠床もひんやりしてきた。

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