2023年11月24日金曜日

白菜を買いに三和町へ

                    
 日曜日(11月19日)は、三和町の直売所・ふれあい市場経由で夏井川渓谷の隠居へ出かけた。

 ふれあい市場は朝9時に開店する。これまでの経験からすると、開店直後は市街地からの常連客でごった返す。

 それも頭に入れて、開店と同時に着くよう家を出た。平・神谷から国道6号(常磐バイパス)~国道49号(平バイパス)にのれば、そのまま三和町に入る。

 ふれあい市場には9時10分ごろに着いた。駐車場はすでに満パイだった。かろうじて空きスペースにすべりこむ。

 私の目当ては白菜。冬場は糠床を眠らせ、別の甕(かめ)で白菜を漬ける。最初の白菜は三和産で、と決めている。

 白菜2玉を買った=写真。それを買えば、あとはかごを持ってカミサンの買い物につきあうだけ。

 カミサンは小さなパックに入ったふきの油炒め、うり(ハヤトウリ)のしょうゆ漬け、にんにくみそ、みそ漬け、弁当を買った。

 白菜で大事なのは甘み。白菜は寒くなると凍らないように糖分を蓄える。それで最初の白菜は、平地より山地、南より北のものを選ぶようにしている。

なぜ三和の白菜なのか。震災前のことだが、年末に三和の知人が自産の白菜を持って来た。

この時期、スーパーで売っているのは茨城以南の白菜が多い。知人の白菜は南の白菜より甘かった。

知人の話では、師走に入ると一面、銀世界になるときがある。同じいわきでも、平地では庭のスイセンが花茎を伸ばし、山地の三和では雪野原が広がる。

冬の寒さが白菜の糖度を増す、というわけで、雪が降るまでは三和へ白菜を買いに行く。そのあとは、平地の白菜もそれなりに甘みが増すので、産地を選ばずに買う。

三和町の先、田村郡小野町にも直売所はあるが、そちらよりも三坂(三和町)の方が標高は高い。

先日、近所からミカンをいただいた。むいた皮は白菜漬けの風味用に干した。ミカンの皮だけでなく、ユズは皮をむいて、生のままみじんにして白菜にちらす。こちらもお福分けを利用する。

白菜のほかの漬物はどうだったか。辛くてしょっぱい味噌漬け以外は、晩酌のつまみにぴったりだった。

にんにくみそをなめるとほのかに甘い。焼酎が進む。うりのしょうゆ漬けも歯ざわりがいい。ハヤトウリ自体、くせがないので、味がしみている。ふきの油炒めは、子どものころからなじんでいる味なので箸が止まらない。

漬物はやはり街場から遠く離れた山間地のものがうまい。あらかたは減塩化が進んでいる。

もしかしたら生産者もまた減塩指導を受けているのではないか――。減塩をいわれている人間は、ついそんなことを想像してしまう。

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