日曜日は夏井川渓谷の隠居で土いじりをしたり、周囲をぶらついたりして過ごす。
平日はなにやかにや用事がある。なかでも時間をとられるのが、ブログの原稿入力だ。アナログ風に言えば、コラムの原稿書き。
平日どころか、日曜日も書いていたが、さすがに「休みなし」はこたえる。日曜日のほかに、祝日も休むことにした。
日・祝日のブログを休むと、ずいぶん気持ちがラクになった。休みの日はただ何も考えずに体を動かしていればいい。
しかし、11月は日曜日に用事が続いた。5日は地元の歩こう会、12日は県議選の投・開票日で、投票所(小学校の体育館)に詰めきりになった。
11月19日の日曜日、3週間ぶりで渓谷の隠居へ出かけた。カエデの紅葉が見ごろになっていることは、フェイスブックで知っていた。
撮影してアップするカエデの木はあらかた決まっている。というより、人が吸い寄せられるような、色鮮やかなカエデがある。
順光・逆光、背景に映る渓流の様子から、隠居から200メートルほど下流の、県道沿いのカエデ群だとわかる。
渓谷の紅葉は二度楽しめる。最初は尾根から谷へとツツジ類やヤマザクラ類、その他の落葉広葉樹が赤や橙、黄色に染まり、アカマツとモミの緑と混じり合って、「錦繡(きんしゅう)」をまとう。
そのピークが10月後半。山全体の錦繡がばらけると、今度は谷沿いのカエデの紅葉が始まる。燃えあがる赤が目立つのは11月も半ばに入ってからだ。
隠居の隣は、今は「夏井川渓谷錦展望台」として知られる。土地の持ち主が空き家を解体・更地にし、谷側の杉林を伐採して、四季折々のビューポイントにした。
マイカー客にとっては、車を止めて景色を堪能できる新スポットでもある。この展望台の開設で谷間の県道の路駐はかなり減った。
11月19日の日曜日は、お昼ごろにはマイカーやオートバイの行楽客でごった返していた=写真。
今までなかったことだが、道端に「大売出し」ののぼりが立った。展望台の一角に、小野町のNさんの妹さんが臨時に直売所を開き、曲がりネギやゴボウ、とろろ芋を売っていた。
展望台を管理している地元の知り合いに勧められて、江田駅前だけでなく、紅葉スポットにも“分店”を出した。
妹さんとは10月末に、江田駅前で顔を合わせている。Nさんの奥さんと一緒に、プレオープンをした。いつもそうするように、曲がりネギを買った。
そのあとは渓谷へ行けなかったので、こちらも3週間ぶりの対面だ。「Nさんは?」「江田にいます」
11月12日もにぎわったにちがいない。しかし、19日はたぶんそれ以上に人が繰り出したのではないか。
午後2時には隠居を離れたが、渓谷へ上がってくる車の列が絶えなかった。この秋初めて、そろりとすれ違った。
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