2023年11月4日土曜日

「小夏日和」

        
 10月も暑い日が続いた。いわき市山田町の10月の気温は、20日の26.6度を最高に夏日が6日間、ほかの日もだいたい20度を超えていた。

 11月に入っても気温は下がらない。山田町では、最高気温が1日23.3度、2日21.3度、文化の日の3日は25.5度の夏日になった。

 下着はずっと半そでだったが、11月を前に長そでに切り替えた。半そでのときには二の腕の半分から下がひんやりすることもあった。ところが長そでにしたとたん、腕全体にじんわりと熱がこもる。

11月に入ってすぐまた半そでの下着に替えた。すると上着のシャツ1枚ではやはり、腕がひんやりする。今の時期、何を着たらいいのかほんとうに迷う。

3日は朝、長そでシャツの上に毛糸のチョッキを着たが、時間がたつにつれてもやもやした感じがつのり、昼前にはチョッキを脱いだ。

今年(2023年)は、梅雨どきも含めて7~8月と酷暑が続き、9月に入っても残暑が収まらなかった。

ヒガンバナはそれで秋がきたことを感知でできなかったらしい。秋の彼岸が近づいたころ、やっと川の堤防で赤い点々が見られるようになった。

庭のホトトギスも似たようなものだ。10月前半には咲き出す。ところが今年は開花が遅れ気味だった。11月に入った今が満開だ=写真。

蚊はどうか。やはり11月になっても飛び回り、文化の日の午後にはカミサンがチクリとやられた。

毎年、蚊に刺された最後の日を記録している。2016年は10月27日、2018年は11月6日、去年は11月19日だった。ちょっと前までは10月20日が平均値だったが、近年は11月にずれこんでいる。

蚊取り線香を座卓のそばに置いてある。10月下旬からはめったに使わなくなったが、それでも片付ける気にはならない。

今年は、11月いっぱいは蚊が動き回っているにちがいない。そんな懸念を抱いているので、いつでも使えるようにしている。こんなことは初めてだ。

夕方、11月の暑さを伝えるテレビニュースに、いわきも同じだと反応する。街を行く若者が半そで姿だった。

2日の夕方、平の街でも半そでシャツの若者が横断歩道を歩いていた。バイクでわが家へ郵便物を届けに来た配達員も半そでだった。若い人はやはり熱量が違う。

晩秋から初冬、つまり11月から12月にかけての、よく晴れて暖かい日を「小春日和」という。

それを通り越して「小夏日和」ではないかと思っていたら、3日朝のワイドショーでインタビューを受けたおばさんが同じことを言っていた。小春日和を通り越して小夏日和になった――誰もがそんな思いを抱く文化の日ではあった。

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