2015年12月21日月曜日

クリスマスプレゼント

「誕生日おめでとう」。小2の孫からカミサンに電話が入ったのは、先週の金曜日(12月18日)。高1の疑似孫からも一日遅れで電話がきた。人間はうれしいと元気になる。顔の表情、言葉、動きでわかる。
 孫とのやりとりのなかで、クリスマスプレゼントを、もうサンタではなく、一緒に買いに行くことでまとまった。「江戸時代の本がほしい」という。本ならマンガでもなんでもいい。本を手にするだけでも想像力が鍛えられる。土曜日と、日曜日午後には用事がある。日曜日の午前中、書店へ連れて行って好きな本を選ばせることにした。

 いわき総合図書館の次に大きな「本の森」へ行く。あえて津波被害のあった沿岸部を経由した。「(本屋まで)まだ?まだ?」としびれをきらしながらも、行きと帰りに孫がいろいろ話してくれた。

 もう一組のじいばあが久之浜に住む。来年小学校に入る下の孫が、久之浜のじいばあの家の近くに避難所ができることを教える。新しい市久之浜支所と公民館の複合施設のことかと思いつつも、幼児が津波の話をするまでに成長したことに感心する。東日本大震災のときにはまだ2歳だった。その後の5年間でいろいろ知恵と知識が加わった。
 
 交差点の手前、わき道から本屋へ入りかけると、下の孫が「あれ、ここできのう、『夜ごはん』を食べた。ママが……といってた」ので来たのだという。
 
 上の孫は「パパはじいじに鳥のことを教えられたっていってた」。おお、そうだった。日曜日になると早朝、子どもたちを起こして、近くの石森山へ連れて行った。初夏のある日、遊歩道を歩いていると、すぐ目の前にキビタキの雄がいた。出合い頭だったので、写真を撮るどころではない。そのことを、今はパパになった息子が小さいころ、思い出してよくいった。「写真を撮ってればねぇ」
 
 上の孫は、江戸時時代というよりは戦国時代からの武将の本を買った。大きなスーパーの本屋で見つけ、買うと決めていたようだ。下の孫は昆虫図鑑、さらに2人共通のものとして魚図鑑を買った。もちろん、児童向けの。このあと、小名浜港へ行き、マリンパークで小一時間遊んだあと=写真、家に送り届けた。
 
 カミサンは電話がかかってきたことで、私は親・子・孫と鳥への興味がつながったことで少しうれしい気分になっていた。これこそ、孫からじいばあへの逆クリスマスプレゼントだ。

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