ちょうど1週間前(1月8日)、新聞に「アイスマン」がピロリ菌で胃炎を患っていた、という記事が載った。アイスマンは今から25年前(1991年)、北イタリアのアルプスの氷河で発見されたミイラだ。生きていたのはおよそ5300年前。国際研究チームがミイラの胃腸から細菌の遺伝子を取り出して分析したところ、ピロリ菌に感染していたことがわかったという。
アイスマンも慢性胃炎だったか――記事に接する2日前、いわき市立総合磐城共立病院でほぼ1年ぶりに胃カメラを飲んだ。慢性胃炎の原因はピロリ菌かもしれないという。除菌すればポリープが小さくなるのではないか、ともいわれた。
上下水道が完備されていなかった時代に生まれ育った日本人は、かなりの割合で胃にピロリ菌を“飼って”いるらしい。「団塊の世代」(昭和22~24年生まれ)の私には心当たりがある。小学生のころまで井戸水を利用していた。20代で十二指腸潰瘍、30代で胃潰瘍で入院した。今思えば、ストレスよりピロリ菌が原因だったのかもしれない。
きのう(1月14日)は大腸の内視鏡検査を受けた。こちらもほぼ1年ぶりだ。上から下まで消化器は1年に1回検査をした方がいい、ということだった。
共立病院は新病院を建設中だ。それで、駐車場が使えない。おととし(2014年)の12月中旬、道のりにして1キロ余先、市総合保健福祉センターの隣に臨時駐車場ができた。5~10分間隔でシャトルバスが運行されている=写真。大小二つの駐車場があり、二つともかなり広い。それでも朝9時ですでにバスの乗降所付近は車で埋まっていた。
病院内は患者、付き添い、スタッフでいつもごった返している。患者を間違わないように(昔、妊婦取り違え中絶手術事故があった)、本人に生年月日をいわせるようにしている。が、これも万全ではない。ファイルと一緒に診察券を持って会計に行ったら、他人の診察券だった。どこで取り違えたのか(結局、診察券を再発行してもらった)。
検査は午前10時すぎには終わった。検査結果を聞いたのは午後1時過ぎ。それまで3時間、診察室の前で順番がくるのをじっと待った。「何時ごろ」とわかっていれば食堂にも行けたが、そういう目安の説明はできないものか。すきっ腹のうえに、診察券取り違えのおまけまでついたので、ピロリ菌は大喜びしたことだろう。
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