「一歩一報 ともに歩んだNPO これまでとこれからのコト」展(3・11被災者を支援するいわき連絡協議会主催)が、2月1日から11日まで鹿島ショッピングセンター「エブリア」で開かれる=写真(チラシ)。
東日本大震災直後からいわき市で津波被災者・原発避難者の支援活動を続けているNPOが、のちに連絡協議会をつくった。うち、交流スペース・サロンを運営している団体が、共同で情報紙「一歩一報」(月1回発行)を創刊したのが平成25(2013)年6月。以来2年半、昨年(2015年)12月、31号を持って発行を終えた。
シャプラニール=市民による海外協力の会(交流スペース「ぶらっと」)、ザ・ピープル(小名浜地区交流サロン)、勿来まちづくりサポートセンター(なこそ交流スペース)、いわき自立生活センター(パオ広場)、そして連絡協議会が「一歩一報」に記事を寄せた。
チラシにこうある(要約)――。この情報紙の歴史はいわき市の復興の歴史でもある。各NPO団体の情報のほかに特集ページを組み、市内で開催されるイベントや行政の情報も載せた。垣根を越え、手を取り合ってきた「一歩一報」の歴史を見ることで、いわき市やNPO法人の復興への取り組みが一望できる。
最終号によれば、「パオ広場」は師走で閉所し、「ぶらっと」は3月12日に役目を終える。「小名浜地区交流サロン」はすでに「ピープル活動広場」に衣替えし、「なこそ交流スペース」も「岩間サロン」に変わる。
昔からシャプラとつながりがあったので、震災の年の秋に「ぶらっと」がオープンし、情報紙「ぶらっと通信」の発行が決まると編集・校正の手伝いをした。流れで「一歩一報」の校正も。
その意味では、「一歩一報」だけがいわきの復興の歴史を伝える情報紙ではない。それぞれのNPOに単独で発行していた情報紙がある。その「前史」があるからこそ「一歩一報」が生まれた。それらも参考資料としてそろえることで初めて、5年間を俯瞰できる展示になるのではないか。届いたチラシを見ながら、そんなことを思った。
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