2021年1月6日水曜日

わが家の「仕事始め」

                    
 今年(2021年)は1月4日の「仕事始め」の日と月曜日が重なった。“巣ごもり”が基本の年金生活者も、世間に合わせて動き出した。

 4日早朝、家の前の集積所にごみ袋を出した。まだ薄暗かったが、すでに15袋くらい出ていた。年末年始休明け最初の「燃やすごみ」収集日は、いつもそうだ。ごみ袋の方が早い。ごみ袋と一緒に、わが家で管理しているごみネットを出してかぶせた。これがわが家の、私の「仕事始め」。

ごみ袋のない年末年始、カラスはどこかへ行っていた。が、4日にはさっそく現れた。あるところではごみネットからあふれたごみ袋が破られ、歩道に生ごみが散乱していたと、カミサンがいう。わが家の前の集積所はさいわい無事だった。今年もカラスと人間の知恵比べが始まった。

 実質的には前日(1月3日)午後、若い仲間と2人でいわき地域学會市民講座1・2月分の案内はがきを印刷した。それが私の仕事始め。原稿は、年末にも印刷できるようにと、あらかじめつくっておいた。デジタル技術に明るい仲間がカシャカシャやっていたと思ったら、作業が終了した。この間、わずか小一時間。

 仲間が来てから原稿をつくる、校正・編集をする、印刷する――では時間がかかる。「原稿さえあれば簡単」だという。アナログ人間には、デジタルに詳しい人間がそばにいるだけで心強い。一種の役割分担だ。毎年、正月三が日の最後の日にこの作業をする。役員をやっている以上はしかたがない。

印刷が終わったあとには、あて名ラベル張りと差出人である地域学會のスタンプ押しが待っている。これは、カミサンが引き受けてくれた。

 翌4日、朝食をとったあと、案内はがきを本局(いわき郵便局)へ持って行って、外のポストに投函した。わが家の斜め前にも郵便局がある。ポストもある。が、郵便物を回収に来るのは夕方の4時ごろだ。本局ならきめ細かく回収する。一日は早く配達される。いわき民報にはきのう(1月5日)の午前中に届いたのだろう。さっそく記事になっていた。

行きも帰りも夏井川の堤防を利用した。朝の8時台なら、まだハクチョウが中神谷~塩地内に散らばって休んでいる。そこへ下流側から一群が飛んで来た。慌ててカメラを連写モードに切り替え、上流へ向かう8羽を撮影した。斜め上空を通過した直後の一コマを見ると、背中から朝日を浴びて、翼の裏側が透き通るように白い=写真上1。光のあんばいがよかった。

夕方には、学校の後輩からもらった白菜を漬けた。郵便局から戻るとすぐ、白菜の外側の葉をむき、八つ割りにして干した。干したら間を置かずに漬けないといけない。白菜は師走に漬けたものを食べていた。ちょうどなくなりかけるころだった。年が明けて後輩の家を訪ねたら、みやげにもらった。こちらは「漬け始め」ということになる。

わが家の漬物カレンダーは、12~4月が白菜漬け、5~11月が糠漬け。合間に市販のキムチやたくあん、夏にお福分けと余った自産のキュウリを塩漬けにした古漬け=写真上2=を食べる。今冬はまだだった。

2日に冷蔵庫から一部を取り出して薄切りにし、ボウルに水を張って塩を出した。薄切りにしたとはいえ、いい塩梅(あんばい)の味にするには少し時間がかかる。パリパリした食感は私の好みだが、歯が悪い人間はなかなか箸(はし)がのびないのか、減り方がいまいちだ。せっせと食べるしかない。こちらは、まあ「食べ始め」といったところか。

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