8月9日。長崎市の平和祈念式典が台風6号の影響で、急きょ、平和公園から屋内施設に会場を移して行われた。
7月29~31日。相馬野馬追に参加した馬2頭が熱中症などで死亡し、騎馬武者と観客83人が熱中症の疑いで救護され、うち11人が救急搬送されたという。こちらは猛暑による影響だ。
これだけ大きな行事になると、非常時の対応マニュアルはちゃんと用意されているにちがいない。が、実際には想定を超えた出来事も起きる。
気象はその典型だ。身近な例でいうと、地域の球技大会や体育祭がある。まずは晴天(あるいは曇天)を前提にしてスケジュールが組まれる。
大会当日の早朝、雨か雨になるのがはっきりしている場合は、区長らが集まって延期を決め、関係者にその旨を連絡する。この10年の間に秋の体育祭で一度、延期を経験した。
それよりはスケールの小さな区内会レベルの「精霊送り」などは、実施を前提にしたマニュアルはあっても、雨天時のそれはない。
精霊送りは月遅れ盆最終日の8月16日早朝に行われる。わが行政区では、前日夕方、県営住宅集会所の前庭を利用して祭壇を設け、翌日朝6時から供え物をあずかり、同9時前後に収集車が来るのを待つ。設営から片付けまで、すべてを区の役員6人で行う。
私が役員になってからは、まだ雨にたたられたことはない。しかし、このごろはなぜか天気が気になるようになった。拙ブログから、精霊送りと天気の記述を拾うと――。
【2018年】雨の精霊送りにならないように。役員はいつも天気が気になる。祭壇づくりをした8月15日も、16日朝も大丈夫だった。
精霊送りが無事すみ、のんびりしていた16日午後、それこそ黒雲がわき出て空を覆った。同じころ、竜巻注意情報が発表された。急に風が吹き出した。
やがていっとき、風が強まり、雨がたたきつけた。雷は聞こえなかった。精霊送りのさなかでなくてよかった。
【2021年】前線が停滞し、西日本では大雨が続く。いわき地方も南部を中心に雨が降り続いた。8月15日も雨だったが、午後にはやんだ。精霊送りの準備が滞りなくできたことにホッとする。
精霊送りの朝も曇りだった。それはしかし偶然というものだろう。「雨のときにはどうしたら」と、役員の一人がいう。
コロナだけではない。異常気象がある。台風や土砂降りの8月15、16日も想定しないといけない。ほかの行政区ではどうしているのだろう。
今年(2023年)の7月は、入道雲がたびたび現れた=写真。8月の今は台風7号が本州に向かって北上している。
浜通り地方もお盆中は「曇一時雨」か「曇時々雨」の予報が続く。市に問い合わせると、雨でも精霊送りは実施するという。祭壇を設営する身としてはなんとも悩ましい。
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