2023年8月1日火曜日

再び古代エジプト美術館展へ

                      
   6月下旬の平日、街で開かれた会議の合間に、いわき市立美術館で古代エジプト美術館展を見た。多彩な展示物に引かれた。めったにないことだが、また見に行こうという気持ちになった。

それからほぼ1カ月たった7月23日の日曜日。夏井川渓谷の隠居へは早朝に出かけ、「朝めし前」に戻ってきた。あとでゆっくり、いわき駅前の総合図書館と美術館へ行こう、というカミサンの提案に従った。

 結局、街へ出かけたのは午後3時ごろになった。いったん図書館のあるラトブへ向かったら、銀座通りで歩行者天国が行われていた。車は通れない。

予定を変更して古代エジプト美術館展を先に見ようと、平中央公園向かいの駐車場に入ろうとしたが、満パイだった。

公園と地続きのアリオスで水樹奈々ライブが午後4時から行われた。開館時間に重なったことも影響したらしい。

このことはブログにも書いた。それから1週間後の日曜日、7月30日。美術館の駐車場に行くと、たまたま空きスペースがあった。

私はこの日朝、いつものように渓谷の隠居へ出かけ、ほんの少し土いじりをして街へ戻った。カミサンは幼なじみの経営する美容院へ出かけた。図書館で待ち合わせをし、昼食をとってから古代エジプト美術館展を見ることにした。

何回見てもいいと思う一方、この暑さでは動き回りたくない、という気持ちが募る。輻射熱に包まれる歩道はできるだけ歩きたくない。たまたま美術館に隣接する駐車場が利用できたから、観覧したようなものだ。

まずはおさらい。東京・渋谷に2009年7月、「古代エジプト美術館 渋谷」がオープンした。所蔵家の菊川匡さんが、古代エジプトの歴史・文化・芸術を楽しみながら学ぶ機会を提供することを目的に設立した、という。

 前回は木棺やミイラマスク、神殿の柱などに圧倒された。指輪や胸飾りなどの装身具にも目が留まった。少女のミイラを除いて「撮影OK」のため、多くの観覧者が展示物にスマホを向けていた。

 今回はデジカメを持って展観した。入るとすぐ、ハヤブサの頭をした神像のレリーフがある。これをパチリとやる=写真。

 ネット情報では、石灰岩に着色してつくられたレリーフらしい。右手には杖、左手には十字架に付いた輪を握っている。

 杖は「ウアス杖」といって、神や王がしばしば手にしているものだとか。神像を象徴する道具の一つで、下部が二股になっている。

 十字架の方は「アンク」。十字の上にループ状の楕円が付いたような形状で、古代エジプトでは生命を意味する。お守りで、「エジプト十字」と呼ばれるそうだ。今回はこれ一つでも十分。私はそんな思いになった。

が……。それ以上に驚いたのは、入館者の数の多さだった。前回は平日だったためか、人はそれなりに入っていたが、大混雑という印象はなかった。夏休みに日曜日が重なって、大入りになったのだろう。ということで、65歳以上は無料でもあるし、平日がお勧め。

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