2024年4月9日火曜日

花見ドライブ

                                

 某気象会社の予報だと、日曜日(4月7日)のいわき地方は朝から雨。ほかの気象会社やNHKは曇りだが、雨を前提にして日曜日の「動き」を決めた。

 朝、夏井川渓谷の隠居へ行く。とんぼ返りで街へ下り、暮らしの伝承郷経由で泉ヶ丘のギャラリーいわきへ行く。するとすぐ、カミサンから「異見」が出た。逆ルートの方がいいという。

 まずは渓谷へ、と考えたのは、アカヤシオ(岩ツツジ)の花を見るためだ。晴れているなら午前は逆光、午後には順光になる。写真を撮るなら午後の方がいいが、雨なら逆光も順光も関係ない。

 そもそもアカヤシオは、午後の日差しをたっぷり浴びるような尾根筋に多く生えている。尾根と尾根の間の沢には少ない。

 花を見るだけなら雨でもいいのではないか、と思いながらも、カミサンのいうとおりにした。

 朝、起きると雨はやんでいた。やんだからには、天気は回復する。まずは午前9時の開館時間に合わせて伝承郷へ向かう。カミサンが事務局に用があった。

 ギャラリーいわきでは、いわき市出身でスペイン在住の阿部幸洋新作油彩画展が開かれている。その最終日だ。

開廊時間は11時。伝承郷から直行すると30分ほど待つようになる。鹿島ブックセンターへ寄って時間を調整した。

 ギャラリーにはほぼ11時に着いた。旧知の彫刻家氏も来たばかりらしい。何年かぶりで再会した。阿部本人もほどなく現れた。

「ダニエルに送るから」というので、阿部の作品をはさんで、私ら夫婦と阿部の3人が並んだ写真を撮ってもらう。

ダニエルは阿部の亡妻すみえちゃんがかわいがっていた兄弟の弟の方だ。スペインのUCLM(カスティーリャ=ラ・マンチャ大学)で日本の歴史を教えている。

夏休みになると来日し、国内を巡る。2019年は7月下旬に来日し、8月15日から23日まで、わが家の近くの故義伯父宅に9泊した。

コロナ禍が収まった去年(2023年)、4年ぶりに来日し、同じように8月22~25日の間、故義伯父宅に泊まった。

 阿部の絵を見たあとは夏井川渓谷へ向かう。国道6号の周辺にある丘陵は淡いピンク色に染まっている。まさに山、微笑む。

 国道49号バイパスも、そこから折れて小川町に入ってからも、丘陵は淡いピンクの点描で彩られていた。

小川諏訪神社ではシダレザクラが満開のようだった。神社の前を通るだけにしたものの、道路に長い車の列ができていた。

大渋滞だ。これでは時間ばかりかかる。手前のコンビニで昼食を買うつもりでいたが、Uターンして夏井川を渡り、いつものコンビニに寄った。

アカヤシオは満開だった。が、こちらの花見客は数えるほどしかいない。東日本大震災以後、ずっとこんな調子だ。

それはともかく、満開のアカヤシオとは別に、隠居の庭にあるシダレザクラが数輪開花していた。畑の辛み大根も花を付けていた=写真。地べたから春が本番を迎えつつある。

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