2024年4月1日月曜日

年度末の1週間

                     
 夏井川渓谷にある隠居の庭にも春はきざしている。3月24日の日曜日には、辛み大根の葉の中央に花芽ができていた。いわゆる菜の花。そばの高田梅もつぼみをふくらませていた。

 平地のわが家の庭はどうか。前にプラムのつぼみがふくらんだことを書いた。その後、一気に開花し=写真、雨と風が強かった3月29日の金曜日には、下に止めておく車のフロントガラスに花びらが散っていた。

 ソメイヨシノを「春を告げる花」として報道してきたメディアは、寒の戻りにおろおろしたことだろう。気象予報士の予測がはずれ、結局、東京でも開花は3月29日にずれこんだ。

 もうソメイヨシノはいい、とはいわない。が、今年(2024年)の3月後半は、ソメイヨシノとは違う花で春を感じた。

 同時に、この年度末の1週間は、庭のプラムの花さえ目に入らないほどに余裕がなかった。

 年度末のいつもの気ぜわしさとはいえ、今年はいちだんとその度合いが強かった。時間がないだけではなく、精神的にも追い詰められたような感じになった。

 年齢的な線引きは意味がない、と思いながらも、後期高齢者になるのはこういうことなのかと思う。体力を気力でカバーする――それができなくなったという自覚がある。

 実質的に最後の週となった3月第5週が始まると、3日連続の会議があった。初日は地域の集まりと重なったので欠席した。

 終わって木曜日は朝から宵まで、所属する団体の決算事務に追われた。昼食も作業をしながらとった。昼寝はむろんおあずけだ。

 金曜日だけはフリーだったが、土曜日にガスワンふるさと教室で話をするための下準備をして過ごした。合間に毎日、接骨院を利用するカミサンの送迎をする。店番もする。

 土曜日はさらに、冬着では熱がこもるくらいに気温が上がった。いわきのソメイヨシノも、どこかで開花したのではないだろうか。

 そして年度最終日の31日、日曜日は地元で行政区の総会が開かれた。対面での総会は4年ぶりだ。

少子・高齢化が進んで、区の役員が減り、子どもを守る会が解散するなど、地域活動は年々、厳しくなっている。

 総会出席者は隣組の班長が中心だが、気温も上がって、3月最後の日曜日、そして春休みということもあって、期待していたほどは集まらなかった。

 なにはともあれ、区の総会がすんだことで年度末のせわしさにも一区切りがついた。やっとブログを書く時間ができた。

 日曜日は何もなければ、渓谷の隠居で過ごす。この時期の楽しみは、アカヤシオ(岩ツツジ)の花が咲いているかどうか、だ。

 31日はそれがかなわなかった。きょうから新年度の4月。今度は年度初めのあわただしさが続く。が、合間を見て隠居へ出かけ、アカヤシオの開花を確かめてこよう。

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