2024年5月21日火曜日

スポーツフェスタ

                      
 地元の小学校から運動会の招待状が届いた。確か、コロナ禍で来賓の招待が中止になって4年がたつ。土曜日の午前8時半入場行進開始――とあったので、その少し前に校庭のテントへ直行した。

 雲一つない青空。熱中症が懸念される暑さになったが、やがて風が少し出てきた。テントに入っているとひんやりして、直射日光が恋しいほどだった。

 それはともかく、久しぶりの運動会に、「時代は変わった」そんな気持ちになった。

東日本大震災の2年後から地元の小学校の運動会を見続けている。入学式や卒業式にも招待された。しかし、これもコロナ禍以来、招待中止が続く。外でやる運動会が最初の「招待復活」イベントなのかもしれない。

 最初に「あれっ」と思ったのは、招待状の封筒には「運動会」と印刷されていたのが、案内状には「スポーツフェスタ」とあったことだ。

 運動会からスポーツフェスタへ――。古い人間としては、まずこの名称から記憶の更新をしないといけない。配られたプログラムも、もちろん行事名は「スポーツフェスタ」となっている。

 5・6年生の「120メートル走」や、1・2年生の「かけっこ」はそのものずばりだからわかりやすい=写真。

が、地元の新名所にちなんだプログラムなどはどんなふうにやるのか、さっぱりイメージがつかめない。

玉入れは玉入れでも、「ダンシング玉入れ」とあった。これは1・2年生の団体競技で、玉入れの合間にダンスを取り入れたものだ。

ダンス、そして玉入れ。これを2回繰り返して、かごに入れた玉の数を競う。ただの玉入れではない。ダンスと玉入れを融合させたところが新しい。

ダンスは、手の動きが速い。紅白歌合戦に出た「新しい学校のリーダーズ」や、テレビでときどき見かける、若いアイドルグループなどのダンスを連想した。

ただ、演じるのはまだ低学年生だ。ダンスのときは観客席を向いて踊るから、保護者も自分の子の表情がよくわかる。テントからも、かわいいしぐさに笑みがこぼれた。

いちおうネットで探ると、メディアも物珍しさから反応していたようだ。「ダンシング玉入れ」のルーツ探しをするテレビ番組があった。「コロナ禍の時短運動会にはおすすめ」ともあった。

あと、もう一つ。前は昼食をはさんで午後までプログラムが続いていたような気がするのだが……。

運動会、いやスポーツフェスタの花は、やはり紅白対抗リレーであることに変わりはない。それが行われたのは、午前11時半前だ。

観客席で、親と一緒になって昼食を楽しむという光景は消えた。コロナ禍と少子化もあって、時短運動会がそのまま継続されるようになったのだろうか。

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