2024年8月13日火曜日

台風が東北を横断

         
   「山の日」をはさんだ3連休最後の日、月曜日(8月12日)は朝6時前に起きた。台風5号の影響はどうか。いわきでは、雨はやんでいる。風もない。

台風は8日未明に発生した。最初は太平洋を北上するので、直接、列島に影響することはないと思われていた。

ところが、太平洋高気圧が発達して行く手を遮り、東北地方で西へと進路を変えて上陸する予報に変わった。これには驚いた。

 しかも、進路の中心に福島県が入っていた。それがやがて少しずつ北にずれ、12日朝6時のニュースでは、三陸沖から東北を横断するというふうに変わっていた。

 月曜日の朝は家の前の集積所にごみネットを出す。前日までは暴風雨を前提に、出すか出すまいかと逡巡していたが、外へ出ると雨も風もない。すでに出されていた刈り草の袋が少しぬれている程度だった。

 これほど何日も頭の中に居座っている台風は珍しい。とにかくスピードが遅い。それで、雨風の影響も特に大きいようだ。

8日には台風の影響かどうか、家の中を北から南へと強い風が吹き抜けていた。店と茶の間の間仕切りのれんが吹き流しのように揺れていた=写真。

 同日夕方には九州の日向灘でマグニチュード7.1の地震が発生し、日南市で最大震度6弱を記録した。南海トラフがらみでは初めて、「巨大地震注意」の臨時情報が発表された。

 九州地方の人々には申し訳ないが、東北南端のいわきの人間にとって、今は地震・津波より台風の雨風が心配だ。

 というのは、日曜日(8月11日)の午後3時、スマホが突然鳴ってエリアメール(緊急速報メール)が届いた。パソコンにも逐次、防災メールが入った。

 台風5号が12日未明から朝にかけて、福島県に最も接近する。土砂災害や浸水、河川の増水・氾濫、暴風に警戒を――。

 いわき市全域に「高齢者等避難(警戒レベル3)」を発令した。夜間の避難は大変危険なので、高齢者や避難に時間がかかる人は、明るいうちに安全な場所へ避難を。各地区に避難所を開設した――。

 平地区は、避難所が総合体育館だ。区内会の役員をしているので、こうした情報を頭に置きながらも、家で様子を見るしかない。

それに、総合体育館はわが家から遠い。いざとなったら、「垂直避難」(2階への避難)をするしかない。

 で、覚悟して12日の朝を迎えたら、空は鉛色の雲に覆われていたものの、雨風は一休みしていた。

時折、パラパラッとくる。が、すぐやむ。まだまだ警戒は怠れないとはいえ、12日朝7時には、いわき市の「高齢者等避難」は解除された。ミンミンゼミは先刻承知のように、早朝から庭で鳴き続けている。

 台風5号は12日朝8時半ごろ、大船渡付近に上陸した。同日夜9時には東北を横断して秋田県能代沖にあるという。

 それよりなにより心配なのが台風7号だ。15日夕方には区内会の役員が出て精霊送りの準備をし、16日朝には受け付けをする。雨風に見舞われなければいいのだが。

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