2024年10月16日水曜日

断酒3カ月

                     
   10代後半で慢性的な不整脈の診断を受けた。成人になると、喫煙、毎晩のアルコール、退職後は東日本大震災・原発事故、老化なども加わって、服用する薬が少しずつ増えた。

震災の翌年からはかかりつけ医院のつながりで、定期的に基幹病院で検査を受けている。

今年(2024年)5月には消化器を診てもらった。変化はない、だった。循環器は6月に検査を受けた。悪くならないための予防的な手術を提案され、7月中旬にカテーテルによる「左心耳閉鎖術」を受けた。

心臓由来の血栓からくる脳梗塞と抗凝固薬の長期服用による出血のリスクを減らすのが目的で、手術から6日後には退院した。

血圧手帳を渡された=写真。「循環器病予防は家庭血圧測定から」と表紙にある。毎日、血圧を測るようになった。

アルコールは「節酒を」というので、自主的に断った。たばこは禁煙してから20年以上がたつ。

9月末の診察では、ドクターが手帳を見て、心臓の負担を和らげる薬を「半分の量にしましょう」と言った。利尿と降圧の薬も、すでに半分になっている。

そばの薬局に処方箋を渡すと、受付の女性が明るい声で応じた。「薬の量が減ったんですね」

それに刺激されて、血圧手帳の解説をじっくり読んでみた。朝(起床して1時間以内=排尿後、薬を飲む前、朝食前)と夜(就寝前)、それぞれ2回測るとあった。

手帳の書き込み欄に1回目と2回目があるのはそのためだが、1回だけですませることが多かった。測る時間も朝食後だったり、昼前だったりとまちまちだった。

測るときは、背もたれ付きのいすに足を組まずに腰をかけて、1~2分安静にしてリラックスする。これも適当だった。

さらにネットで調べると、血圧は起床時からゆっくりと上昇し、活動量の多い昼間に高くなる、夕方になって活動量が減ると低下し、睡眠中はさらに低くなる、とあった。「早朝高血圧」は要注意だという。

体からアルコールが抜けて3カ月。ビフォー・アフターでいうと、まず便通が安定してきた。詳しくは避けるが、ずいぶん落ち着いた。

 フリーになったあと、いったんは「締め切り」のない生活を楽しんだ。が、3カ月もたつと、気持ちが落ち着かなくなった。

「一日に1回は締め切りを持つ」ことにして、毎日、ブログを書いている(今は、日・祝日は休む)。下書きは晩酌をしながらつくった。

断酒してみて初めて、晩酌の時間が一日で一番リラックスして、楽しかったことを知った。

 一日の基本は、断酒してもそう変わらない。が、晩酌がなくなっただけで生活のリズムはいちだんと単純になった。

アルコールのない余生はどうなのだろう。首をひねりながら、とにかく浴びるように飲んできた、一生分どころかあの世の分まで飲んでしまった、という思いにはなる。

であればアルコールはもういいか、と自分に言い聞かせながらも、なお気持ちは揺れ動く。日曜日の晩の、カツ刺しのときくらいは……なんて。

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