日曜日(10月20日)は、昼前、夏井川渓谷の隠居で土いじりをした。そのあと左岸側の山を越えて下川内(川内村)へ行き、旧知の娘さんが経営するカフェ「秋風舎」でカレーを食べた。
一休みしたら国道3999号を利用していわきへ戻るだけ。そう思っていたら、カミサンが上川内にある「直売所へ行ってみようよ」という。
川内の地図が頭に入っているかどうかはわからない。が、直売所はすぐそこにある、とでも思っているようだ。いわきでいうと、神谷の隣に草野があるような、そんな感覚だろうか。
カフェのそばを流れる木戸川を起点にすれば、平坦ながらも下流(下川内)から上流(上川内)の中心集落までさかのぼることになる。それだけでも結構な距離だ。しかたがない。上流右岸にある直売所「あれこれ市場」へ車を走らせた。
川内村ではこのところずっと道路改良工事が続いている。田んぼの中のバイパス道路(県道小野富岡線=国道399号)も開通した。頭の中の道路地図を更新しながら、直売所に着いた。
カミサンは味噌漬けなどを、私は袋に3個入ったハヤトウリを買った=写真。川内の漬物は、いわきの道の駅よつくら港でも売っている。「川内村漬物研究会」のラベルが張られている。川内の直売所のも、もちろんそうだ。
川内村と隣接する町で生まれ育ったので、味噌漬けやシソの葉だけで赤く染めた梅干しにはつい手が伸びる。ハヤトウリは、昔は食べたことがなかった。わが家では新しい食材で、私が糠漬けにする。
ここ何年か、秋が深まるとお福分けのハヤトウリが届く。夏のキュウリの糠漬けから冬の白菜漬けに切り変わる間の、「つなぎ」の漬物でもある。
しかし、まだ納得のいく糠漬けはできない。ブログには失敗した記録が載る。それらを参考にして、今年(2024年)もハヤトウリの糠漬けに挑戦した。
まずは、皮をむくかどうか。見た目でも小ぶりで軟らかそうだ。むかずに四つ割りにして、糠床に入れた。
1回目は24時間、2回目はプラス半日で36時間。どちらも漬かっていたが、36時間の方がご飯のおかずにはよさそうだ。
癖のない味とやわらかさ、ハヤトウリの魅力はこれだろう。硬いものが食べづらくなった年寄りにはむいている。抵抗なく味わえる。
一番大きいのは真ん中で胴切りにし、さらにそれを四つに割って漬けた。時間は24時間ではなく、上半分は36時間、下半分は48時間にする。
ハヤトウリは、糠漬けだけではない。味噌漬けもいける。去年のことだが、三和町(いわき市)の「ふれあい市場」でそれを買った。
細かく刻まれた味噌漬けのハヤトウリをごはんにのせて口にしたときの、味噌の香ばしさ、しんなりとした歯ごたえが今も記憶に残る。
「ふれあい市場」には間もなく白菜が並ぶ。ハヤトウリの味噌漬けがあれば、白菜と合わせて買う。
そして、白菜を漬ける。糠床は春まで眠らせる。川内のハヤトウリを食べながら、そんな季節がめぐってきたことを知る。
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