2019年7月13日土曜日

「陸上はどうだ?」

 6月に開かれた陸上の全米大学選手権――。フロリダ大学に留学しているサニブラウン選手が100メートルで9秒台を出した。桐生祥秀選手のときにもそうだったが、日本人が100メートルで10秒の壁を破ると大ニュースになる。いや、ただの大ニュースではない。歴史的な“事件”だ。
 同月28日、テレビで2人が出場する日本陸上競技大会の100メートル決勝を見た=写真は翌朝の「おはよう日本」から。雨中の闘いになった。1位・サニブラウン、2位・桐生。現時点では、サニブラウンが日本のトップランナーということがはっきりした。

 高専時代、陸上競技部に所属していた。100メートルは速い人間が何人もいたので、縁がなかった。高専大会では、走り幅跳びとマイルリレー(当時は1600メートルリレーといった)に出場した。

 桐生が日本で初めて9秒台のタイムを出したころから、当時の陸上の記憶が少しずつ浮かび上がってくるようになった。2人の孫が小学生になる、下の孫が運動会でリレーに出る、校内の持久走でトップになる、といったことが大きいようだ。

上の孫は、小さいころから病気がちだった。ぜんそくの持病がある。水泳を習い、サッカーの練習をしているが、体育会系ではなさそうだ……と思っていたら、6年生の今年(2019年)、突然、学校の運動会でリレーのメンバーに選ばれた。いわき陸上競技場で開かれた小学校陸上競技大会(平ブロック)では、80mハードルと4×100mリレーに出場した。

80メートルハードルのブロック1位は13秒25、孫は2位の13秒71だった。夕刊のいわき民報に掲載されたほかのブロックの記録を見ると、1位はすべて14秒台。いわきで13秒台は2人だけだったことになる。

先日、親に頼まれて上の孫をサッカーの練習場へ送って行った。そのとき、珍しく上の子が胸を張った。「(80メートルハードルは)総合2位だよ」。学校は違うが、1位の子とは保育園が一緒だったという。いいライバルがいたものだ。

車中でこんなやりとりをした。「中学校では何部に入るんだい。陸上はどうだ?」。サッカー部に入りたいようだが、部はあるのかどうか。

「ジイジも陸上をやったんだ。走り幅跳びとマイルリレー。マイルは400メートル×4。1600メートルだからマイル。400メートルのトラックを一周すると、酸欠で肛門が痛くなったな」。「陸上部もいいか」となってくれたら、“老先輩”としてはシメシメだが。

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