2019年7月4日木曜日

蝶になれたのは1匹?

 いくらなんでも蛹として眠っている時間が長すぎる、もう蝶にはなれないのではないか――。1カ月半近く蛹を見てきたうえでの結論だ。
時系列で振り返る。最初は5月21日だった。玄関のそばのフヨウの若木と、そばの別の若木に黒っぽい虫がいた。そうやって暴風雨をやり過ごすのかと思っていたが、翌22日朝には尻からぶら下がった状態で動かない。同じ幼虫が軒下のガラス戸のレールに4匹。さらに、となりの境界の金網に1匹。こちらもぶらさがってじっとしている。

 背中には黒い筋と並行して、両側に黄色い筋がある。吸盤様の腹脚(ふくきゃく)は赤い。それが、午後に見るとすでに白っぽくなっていた。

ネットで検索すると、ヒオドシチョウの幼虫だった。2年前の6月下旬のある夜、開けていた玄関から茶の間にヒオドシチョウが迷い込んできて、一泊した。おそらくこの蝶も庭のどこかで蛹になり、羽化したのだ。

 毎朝、庭に出て蛹をチェックしていると――。1週間後、1匹の蛹に3~4ミリの黒い虫がまとわりついていた。近づくと蛹が円を描くようにブルブル震える。黒い虫は寄生バチの一種、キアシブトコバチらしかった。寄生バチに卵を産み付けられたらおしまいだ。本体を食い尽くして、殻に穴を開けて出てくる。

6月中旬、1匹が尾部、つまり葉柄に接着した上端だけを残して姿を消した。ヒオドシチョウは半月くらいで羽化するらしい。その時期はとうに過ぎている。無事に羽化したなら、殻が残っているはずだ。鳥か何かに食べられたのだろう。

おととい(7月2日)朝、しばらくぶりに金網の蛹を見たら、透き通った感じになっている。尾部からはずしてみると、殻が背中から縦に割れていた=写真。こちらは無事に羽化したようだ。軒下と、もう一つの若木の蛹は、今もって変化がない。寄生バチに卵を産み付けられたか。観察は続けるが、蝶になれたのは1匹だけ?

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