2019年7月27日土曜日

「むすめきたか」が来た

 室温が32度を超えたきのう(7月26日)の夕方、日が差しているのに雨がぱらついた。庭に出ると、東の空に大きな虹がかかっていた。北側では二重になっていた=写真下。そのあと、消防署から「日曜日の自主防災組織リーダー研修会は台風のために中止します」という連絡が入った。けさは小雨が上がって、全天が鉛色。台風の影響はあるのかないのか。
 さて、これも私のなかでは虹のような出来事だった。おととい、マルト草野店が改装オープンしたので、買い物に行った。店内の配置はそう変わっていないが、出入り口が1カ所になった。

レジ待ちの列に並ぶと、そばの棚に見覚えのある小瓶があった。いわき昔野菜の小豆「むすめきたか」を使った水羊羹(ようかん)だ=写真右。「むすめきたか」がやっと草野に来たか――。うれしくなって一つ買った。税抜き350円と、やや割高感はある。が、いわきの新しい土産品に、という希望が膨らむ。

水羊羹は、いわき遠野らぱん(遠野町)が製造・販売している。今年(2019年)2月10日、いわき昔野菜保存会が中央台公民館で昔野菜フェスティバルを開いたとき、社長の平子(たいらこ)佳廣さんが新商品として売り出す段取りになっていることを明かした。現物も試供した。さっぱりした味だった。それから半年近く、やっと身近なスーパーで買えるようになった。

「むすめきたか」は小粒で早く煮える。嫁に行った娘が里帰りしたとき、すぐに煮て食べさせることができるので、いつかそう呼ばれるようになった。フェスティバルでもらった「むすめきたか」を、女性客が来たとき、その場で煮て食べさせたことがある。量にもよるが、30分でやわらかくなった。

 遠野らぱんの広報担当者でもなんでもない。が、保存会の一員としては、商品化された「むすめきたか」の水羊羹を食べて応援したくなる。東京方面へ出かけるときにはいい土産物になる。それ以上に、この商品が売れて、生産者が増えれば、小さいながらも経済的な好循環が生まれる。

現に、「むすめきたか」とルーツを同じくするだろう常陸太田の「むすめきた」は、地元の「種継人(たねつぎびと)の会」の努力もあって、栽培農家と地元の和菓子屋・パン屋・ケーキ屋・カフェなどが契約を結び、新しい商品開発などを進めている。

行政に頼っていては、いつまでも自立できない。補助金の切れ目が事業の切れ目になってしまう。自律的な仕組みが根づけば、いつでも虹の橋は架けられる。「むすめきたか」の水羊羹、ぜひ根づいてほしいものだ。

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