2019年7月16日火曜日

浜通りの日照は平年の半分

5月の半そで・半ズボンから一転して、6月の梅雨入り後は長そで・長ズボンの日が続いている。晴れても長続きしない。鉛色の雲海がとぎれることなく現れる。雨量も多い。
 テレビは、東京の日照不足が深刻なことを報じている。31年前の昭和63(1988)年以来だという。平成5(1993)年にも日照不足が続き、農作物に被害が出た。タイや中国、アメリカから緊急にコメが輸入された。この「平成の米騒動」に触れるテレビもあった。

東京はしかし、消費地だ。消費地がそうなら、地方の生産地はもっと深刻だろう。どこかのハウス農家が、キュウリが曲がってしまう、と嘆いていた。福島県の浜通りも「日照は平年の半分」と、きのう(7月15日)、ローカルテレビが伝えていた。

日照不足と低温の影響が徐々にあらわれている、といったらいいか。いわきの直売所やスーパーでも、キュウリが1本50円を超えた。夏井川渓谷の隠居では、キュウリが生(な)りはじめたばかりで、まだまっすぐだが、これから低温の影響で曲がらないともかぎらない。

わが家の庭のプラムは、今年はいっぱい生ったが、どうも水っぽい。カミサンから「早く摘んで」と催促されたが、味がイマイチなので収穫する気にはなれなかった。落果するにまかせた。

農作物だけではない。いわきでは土曜日(7月13日)に海開きが行われた。震災前、いわきには10の海水浴場があった。今年は、新たに久之浜・波立が加わって、四倉、薄磯、勿来の4海水浴場がオープンしたが、この梅雨寒ではカンコドリが鳴いている?

おととい(7月14日)、暮らしの伝承郷へ出かけたら、ロビーで“はせぎ”につるした麦わらを、下からサーキュレーターで乾燥させていた=写真。今度の土曜日、つまり小中学校の夏休み初日、「麦わらの虫かご作り」が行われる。そのための下準備だった。

このまま梅雨が明けたのかどうかさえわからず、「寒さの夏」が続いたら……。冷害で米騒動が起きた平成5年以来の、「令和の米騒動」になりかねない? 26年前は、首都圏の同級生から「米を売ってくれ」と、SOSの電話が入った。そうなっても、まずはお得意さんから、となる。とにかく早く太陽の顔を拝みたい。

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