2019年7月17日水曜日

自動車の高齢者講習

 自動車学校で学んだ運転技術の基礎を守っているところもあるが、すっかり自己流になっている。それを認識して運転を――というのが狙いなのだろう。
6月下旬に「高齢者講習等通知書」が届いた。誕生日の半年前、免許更新のための通知がきて、自動車学校で実車講習を受けないといけない、とは聞いていた。

70歳を過ぎた。たまたま11月の誕生日に合わせて、5年ぶりに免許を更新しないといけなくなった。いよいよきたか。すぐ近くの自動車学校に電話した。後日、講習日を連絡するという。しびれが切れかかったころ、連絡が入って、受講日が決まった。免許証、印鑑、眼鏡、受講料5100円を用意するように、と言われる。

日曜日(7月14日)、講習を受けた。動体視力・夜間視力・水平視野の検査も行われた。実車講習には先生と受講者2人が同乗した。受講者は3人単位らしい。この日の受講者は6人、実車教習は2台に分乗して行われた。

 ざっと45年前、同じ学校で教習を受け、車の免許を取った。結婚して子どもが生まれるのと同時だった。カローラから始まってギャラン、アコード(これだけ新車)、パジェロに乗り、今はフィットを運転している。パジェロまではマニュアルだったが、今はオートマだ。

 高齢者講習ではこんなことを指摘された。①発進する際にサイドミラーしか見ていない=ちゃんと身を乗り出して後ろを見るように②「止まれ」の標識があるところで交差点に入ってから止まった=交差点の手前で止まるように――。

あとでテキスト=写真=を読んで、悪いクセを再確認する。ひとつだけ、若葉マークのころから意識していることが書いてあった。免許を取るときの座学だったと思うが、「だろう運転」ではなく「かもしれない運転」をするように――と教えられた。そのころ、新聞記者になったばかりで、原付きバイクで警察回りをしていた。交通事故を処理する警官からも、同じことを教えられたような気がする。

歩道を歩いている子どもがいる。車道にはとび出さないだろう、ではなく、とび出すかもしれない。バスが止まっている。バスの前から人は出てこないだろう、ではなく、急に出てくるかもしれない。半世紀近くたった今も、いちおうは「かもしれない運転」を心がけている

 さてさて、70歳になったばかりだから、75歳以上に義務付けられた認知機能検査はない。講習が済むと、通知書に赤く「高齢者講習済」のスタンプが押された。そうしないと、また講習を受けに来る人がいる。確かに、免許更新までは4~5カ月ある。講習を受けたことを忘れてしまう人もいる、ということだった。

役所の辞令書のような紙に印刷された「終了証明書」をもらった。免許更新時に必要だから、ちゃんとわかるところに保管しておくように、と言われる。カミサンと話して保管場所を決め、共通の記憶とした。

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