フリーになって初めて、確定申告というものを体験した。
会社にいたときは総務部門が年末調整の手続きをしてくれた。が、今度はそうはいかない。「税金が戻ってくるかもしれない」という話に乗って、いわき市役所へ行った。旧知の某課長氏らに相談すると、「8階の大会議室で受け付けていますよ」とアドバイスしてくれた。
源泉徴収表、生命保険の領収書など、必要と思われる書類は携行したから、話は早かった。
係員が資料を眺め、聞き取りをしながら、電卓でパチパチやって数字を書き込んでいく。30分もたたずに計算が終了した。「税金が○×万円ほど戻ります」。思わずにっこりして、「ありがとうございます」。声が弾んだ。
税金は戻るものやら、取られるものやら――何日も逡巡していたのがうそのようにすっきりした。で、ついつい係員に感謝の気持ちがわいたのだった。
あとで課長氏らに報告したら、くぎを刺された。「来年は源泉徴収がありませんからね。『カネがないから市・県民税は払えない』なんて言わないでくださいよ」
そういえば、課長氏はそちらの方へ異動するとかしないとか、新聞に出ていたのを思い出した。
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