今年(2018年)、最初にウグイスのさえずりを聞いたのは4月1日。夏井川渓谷で、だった。
下流の平地では、早いときには3月2日(2012年)にさえずりを耳にした。散歩ではなく、車で夏井川の堤防を通るだけになってからは、正確な初鳴日を記録できなくなった。週末だけ通う渓谷も、決まった日が日曜日ではない。幅がある。それでも4月2日(2014年)、4月3日(2016年)初鳴、いや“初聞き”と、今年とそう変わらない。
ツバメはどうか。4月1日に平市街に渡ってきたことをフェイスブックで知る。が、2009年の3月24日、2010年・2014年の3月28日などに比べるとちょっと遅い。私が目撃したのは、4月8日、平・赤井で、だった。
一番わかりやすいのは、20年以上栽培している三春ネギのネギ坊主だ。だいたい3月下旬には花茎のてっぺんにふくらみができる=写真。それが、今年は4月8日になってやっと確認した。普通だったら写真の右の方にもネギ坊主が現れているのだが、まだない。ま、これから徐々に数を増やすはずだ。
厳冬がサクラの休眠を早々と打破し、開花を早めた。一方で、三春ネギはうねが凍って地温の上昇が遅れたために花茎の形成が遅れたか。
小名浜測候所に職員がいたころは、生物季節観測が行われていた。2008年までの観測によると、小名浜でのウグイス初鳴は3月17日、モンシロチョウ初見は4月6日、ツバメ初見は4月11日(いずれも平年)だ。ツバメは近年、平年より早く飛来していたことになる。
これもまた極私的な観察記録だが――。生け垣の常緑樹・マサキの若葉を食害するミノウスバ(ガの一種)の幼虫は、新芽が展開し始める春に孵化する。今年はソメイヨシノ同様、芽吹きが早かった。それに合わせるように、孵化も早かった。なぜミノウスバが“連動”できるのかはわからない。毎朝、歯磨きしながら生け垣を見て回り、葉裏にかたまっている幼虫を何度か除去した。
幼虫が成長して生け垣全体に散らばり、あっという間に新芽を食い尽くされて、枝だけになったことがある。今年のマサキはひとまず無事に春を迎えることができそうだ。
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