郊外へ足を運ぶとコイノボリ=写真=がはためく季節。連休はのんびり過ごしたいと思っても、浮世の義理がある。地元の神社の祭礼参加。月初めの月曜日、古巣の新聞に連載しているコラムの原稿書き。連休明けに行政区内の危険個所検分をするための準備。ほかに、いわき地域学會の会員宛ての資料発送作業。
月曜日(4月23日)、地元の小学校で「見守り隊の顔合わせ会」に参加した。翌日は三つの銀行を回って、地域学會のカネを下ろしたり、振り込んだり、郵便振替を現金に換えたりした。いやあ、慣れない手続きにすっかり疲れた。
それでもまだ“仕事”が残っている。連休明けに公民館の市民講座でおしゃべりが始まる。レジュメのデータはメールで送った。が、手元にも指定した「A3」のレジュメを持っていないと、話がかみあわない。近所のコンビニでA4コピーを2枚ずつ並べてA3コピーにしたあと、店を出たら――。
小学生の下校時間になっていた。駐車場に止まっているワゴン車の中から、声をかける子がいる。「見守り隊の人ですか」「そうだよ、元気かい」。車内には子どもが3人いて、こちらを興味深そうに見ている。声をかけた子は小学3年、いや2年生か。
前の日、小学校の体育館で行われた「顔合わせ会」で自己紹介をした。「米屋のおじさんです。米屋のおばさんも見守り隊員です。なにかあったら、いつでも来ていいですよ」。見守り隊員のうち、十数人が対面したなかで、たまたま私を覚えていたのだろう。
子どもの見守り隊かもしれないが、子どもに見られてもいるのだ。「声かけ」をする側が、子どもから声をかけられて、疲れが吹っ飛んだ。うれしかった。そういうことなのだろう、世代や性別を超えて、人と、地域の子と向き合うということは。
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