すぐ土いじりを始める。わが家に置いてあって芽が出たジャガイモを植える。「捨てる」よりは「生かす」にかけた、というほどのことでもないが、イモが再生産されたらもうけもの。畳2枚くらいのスペースだが、硬くなっていた土をほぐし、“種芋”を並べて土をかぶせた。その作業の前後に、三春ネギの苗床の寒冷紗をはずし、生ごみを埋めた。それから朝食をとった。
なぜ朝めし前にいろいろやったかというと、9時すぎにはアカヤシオの行楽客が現れるからだ。隠居は道路沿いにある。庭の菜園も道路と地続きだ。行楽客が通るそばで土いじりをしていたくない。どうぞ天然の“点描画”だけを見てください――いつもそんな気持ちになるのだ。
とはいっても、カミサンは花の設計図が頭にあるのか、朝食を終えて草むしりに精を出した。私も時折、自分の持ち分の菜園で草むしりをした。
そんな折に、西隣の電力の空き地から道路へ出ようとしていた車が、「ガキッ」と乾いた音を発した。出入り口の片方に土留めの石がある、その石にぶつかったらしい。いったんバックしてから車は道路へ出て消えた。お年を召した女性が運転手だった。
そのあと、草むしりにもあき、カメラをもって庭をぶらついていたら、今度は東隣の展望台の駐車場で、出ようとするオバサンの車と入ろうとするオジサンの車が、ともにバックする形で側面衝突するのを目撃した。しばらくしてパトカーがやって来た。交通事故処理車が来るまでもない、軽微な物損=へこみ事故だ。
夏井川渓谷で、パトカーが止まって“仕事”をするのを目撃するのは、双葉郡葛尾村~田村市~いわき市と逃走車両を追いかけ、籠場の付近ではさみ撃ちにした4年半前=写真=以来だ。
春のアカヤシオと秋の紅葉シーズン、夏井川渓谷へやって来るマイカー族は、あらかたがシルバー世代だ。きのうも9割はそうだった。自戒を込めていうのだが、事故多発の予感がよぎった矢先、軽い自損、物損事故が起きた。高齢社会の、これが現実?
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