そんな限られた食環境だが、届くときには届くものだ。ネギや葉玉ネギ、わさび菜をもらった。山菜のてんぷら、ゆがいてあるワラビ、採りたてのタケノコももらった。タケノコはすぐゆでた。夫婦2人では食べきれないので、ゆでタケノコを少し近所に「おすそ分け」した。
先の日曜日(4月15日)には、夏井川渓谷の小集落・牛小川で「春日様」のお祭りが行われた。1軒からおふかし、フキとタケノコ・ゼンマイの油いため、もう1軒からは赤飯をちょうだいした=写真。
その前週には、渓谷の隣の集落に住む友人から栽培ブキ・花ワラビ・ニンジンなどをもらった。原発事故が起きた直後には考えられなかった「お福分け」の復活だ。
栽培ブキは汁の実と油いために。ワラビはおひたしに。花ワサビは浅漬けに。タケノコは煮物に――。この時期はけっこう酒のさかなが多彩になる。
いただきものは「福」を分けてもらったのだから、お福分け。それをまただれかにあげるのはおすそ分け。いや、どちらもお福分けでいいのではないか。これからはお福分け一本でいこう、なんてことを考えるのも、お福分けが続いて、少し豊かな気分になっているからだ。
お福分けに刺激されて、おととい(4月17日)、糠床の眠りを覚ました。塩のふとんをかぶって冬眠していたので、まだ塩分がきつい。小糠を加えながらの捨て漬け段階だが、やがていつもの糠漬けを食卓に出せるようになる。ソメイヨシノと同じで、わが家の糠漬けも例年より10日ほど早い。
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