さすがにコールテンでは足に熱がこもる。麻のズボンにはき替えた。足元は、急には替えられない。冬靴しかないのでそのまま過ごした。靴下も厚めだったので、蒸れるような感じがつきまとった。
午前中は孫の相手をし、午後は夏井川渓谷の隠居で土いじりをした。今年(2018年)初めて、Tシャツ1枚になった。それでも汗をかいた。カミサンは菜園のそばのシダレザクラの下で草むしりをした。しばらくたって、「キノコ!」と叫ぶ。駆けつけると、アミガサタケだった。その後も、「あった」、また「あった」――。踏んづけたものも含めて、9個のアミガサタケを採取した=写真上。
去年は4月14日、平地の自宅庭にアミガサタケが頭を出しているのを発見した。渓谷の隠居では、毎年ではないが4月になると、シダレザクラの樹下にだけ発生する。おととしは4本のうち3本を採取した。去年は確認できなかった。地上10センチの世界――這いつくばるようにして見ないと、発生には気づかない。
隠居の庭は2013年師走、全面除染の対象になり、業者が表土をはぎとったあと、山砂を敷きつめた。除去された表土より深く菌糸が残っていたか、山砂に胞子が含まれていたかして、2016年には4年ぶりにアミガサタケが発生した。水で洗って砂を落とし、油で炒めて酒のさかなにした。コリコリ感が持ち味だ。
これまでの採取記録をみると、このところの夏の陽気とアミガサタケの発生はあまり関係がなさそうだ。というのも、寒暖に関係なく、決まった時期に発生しているからだ。今年も特段早いというわけではない。
3月から4月とあわただしく過ごした。4月21日には所属するいわき地域学會の総会が終わった。アミガサタケはそのごほうびでもある。
そうそう、新緑の対岸に白い点々が見える=写真。シロヤシオの花が咲き出した。こちらは夏のような陽気に誘われたらしく、開花が例年より1週間以上早い。
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