去年(2017年)もらって、カミサンが置き忘れていたジャガイモがある。3月になると芽が出た。台所にあるものは、4月に入るとすぐ植えた。2カ月半がたって地上部の葉が枯れたので、掘り起こして子芋を掘りとった。「みそかんぷら」にした。
もうひとつ、別のところに段ボール箱入りのジャガイモがあった。四角い箱のなかでびっしり芽を出していた=写真上。カミサンが気づいたのは5月下旬。土の栄養にしてもいいと思って、これも植えた。地上に現れた葉が枯れかかったので、きのう、掘りおこして小芋を収穫した=写真下。また「みそかんぷら」が食べられる。
キュウリもジャガイモも、朝のうちはそばの木のおかげで日陰になっている。直射日光を浴びないだけ楽に作業ができた。小芋を掘り終えると8時になっていた。
朝食をとったあとは、もうやることはない。が、かみさんは木陰を選んで草むしりを続けた。私も、庭木の下でマメダンゴ(ツチグリ幼菌)を探した。樹下を吹き抜ける風が涼しい。夏は室内で扇風機をかけているより、緑陰で風に吹かれている方が、気持ちがいい。
渓谷の森は天然のエアコン。その森が少しかすんで見える。葉という葉から盛んに水分が蒸散しているからか。
マメダンゴは、地上に頭を出しかけたものが二つ=写真下。もう大人の親指以上になっているはず、つまり中身は胞子ができて黒くなっているだろうから、写真だけ撮ってそのままにしておいた。
あとは隠居の中で、扇風機をかけて過ごした。昼食は、隠居にあるものですませた。昼寝をしたあと、カミサンがまた木陰で草むしりを始めた。すると、間もなく「これマメダンゴ?」と持って来た。そうだった。3日前に4個見つけ、内部が黒くなっているはずと判断して埋め戻した。さらに、写真を撮ってそのままにしておいたものも掘り取った。
しようがない、今度はみそ汁の具にするか――。4個を二つに割くと、3個は胞子が形成されて“黒あん”だった。黒あんは土に戻して、殻だけ“白あん”とともに持ち帰ることにした。そのとき、ヒグラシの鳴き声が谷間に響いた。
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