2018年7月30日月曜日

キュウリの棚が切れる

 台風12号の影響は、いわきではほぼ皆無と思っていたが――。阿武隈の山々では風が吹いて、雨も平地よりは降った。おととい(7月28日)ときのうの降水量は、平地の平で計11.5ミリ、山地の川前では49.5ミリ、川内村では80.0ミリだった。
 夏井川渓谷は平地と山地の接点にある。きのう早朝、渓谷の隠居へ出かけた。ところどころ道路に木の葉と枝が散乱していた。台風のときよりはずっと少ないが、地形が地形だけに平地より風が強く巻いたようだ。地続きの川前の降水量から推して、雨もけっこう降ったらしい。

 隠居の庭にあるキュウリは、ビニールひもでつくった棚が切れて、葉が裏返しになって地面に触れていた=写真。

ビニールは強いようで弱い。猛暑続きで紫外線にさらされているうちに色が落ち、劣化が早まった。そこへキュウリが実るようになって重みが増し、風が吹き荒れて支えきれなくなったのだろう。

隠居の庭から一段下の空き地にはヨシが繁茂している。そのヨシの先端が南の方向になびいていた。キュウリの葉も同じ。三春ネギの苗も数本、南側に倒れていた。渓谷では北からの風が卓越したか。

とりあえず同じビニールひもでキュウリの棚をつくり直し、つるを支柱に結んで葉が天を向くようにした。ネギ苗は土を寄せてまっすぐにした。

週末、渓谷通いを続けているせいか、天気が荒れると、平地(わが家)と同時に渓谷(隠居)の様子が気になる。菜園の野菜は、庭木は大丈夫か? 落石は? 

そのおかげで、夏井川を軸に河口部(ハマ)・下流部(マチ)・上流部(ヤマ)と、同じいわき市内でも3地域に分けて比較・検討するクセがついた。ハマもそうかもしれないが、ヤマは良くも悪くも自然と人間の関係が濃密なところだ。ときに痛めつけられるが、恵みも大きい。この雨で夏キノコが少し目覚めるかもしれない。

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