事業所によっては受付―決裁―支出までに1週間かかる。時間がない。酷暑が続いている。きのう(7月23日)午前10時からざっと1時間、首にアイスバンドと汗ふき用のタオルを巻いて、太陽の直射熱とアスファルトからの輻射熱に攻められながら、区の会計さんと一緒に区内の事業所を回った(1週間後も、同じようにして回る)。
歩きはじめるとすぐ、汗が全身から噴き出して流れる感じになった。ときどき、ポカリスエットをのどに流し込む。あとで知ったが、この日は二十四節気中の「大暑」。さいわいというべきか、少し風があった。主に北から吹いてきた。ときどき涼風に変わるので、気分的には救われた。
戻るとすぐ、水風呂につかった。前日、涼みに行った薄磯海水浴場=写真=を思い浮かべながら、海で遊泳したつもりになる。それでも、ほてった背中は湯気が立つように熱い。風邪は背中から引く――と作家の故池波正太郎さんが言っていた。夏は背中から熱中症になるのだろうか。
炎天下の歩行5000歩。熱中症の自覚症状はなかったものの、体は相当こたえたようだ。水風呂から上がったあとはずっと横になっていた。それでも、なかなか思考力が戻らない。「ボーっと生きてんじゃねえよ」とチコちゃんにしかられそうな状態が続いた。
さて――と、夕方、気合を入れて台所に立つ。いわき昔野菜の「小白井きゅうり」が3本残っていた。最初は「どぶ漬け」をと考えたが、完熟しかかっているので「一夜漬け」に切り替える。皮は薄い。しかし、硬い。古い木製の皮むき器で皮をすべてむき、四つ割りにして種を取ったあと、1センチ幅のザク切りにして塩をまぶし、バネ式の重しが付いた即席漬物器に入れた。
宵の6時前には、北からの風のおかげで室温が30度を下回る。何日ぶりかで見る「20度」台だった。晩酌を始めると、庭でヒグラシが鳴いた。どこか近所の屋敷林あたりで羽化したのが飛んで来たのだろうか。
きょうの浜通りの天気は「東の風、くもり、所により昼前から雨」の予報だ。現在4時20分、未明の空が少し明るくなり、鳥が歌い始めた。まずは小白井きゅうりの一夜漬けの味だ。つまみ食いをしたら、いいあんばいにやわらかくなっていた。冷やしておけば、ご飯だけでなく、晩酌のおかずにもなる。
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