2020年6月23日火曜日

ガードパイプがひん曲がる

わが行政区には30ほどの隣組がある。区の役員として私が担当する隣組の班長さんが、用があって来たついでに教えてくれた。「国道の歩道のガードパイプが折れ曲がっていた。事故が遭ったんですね」
すぐピンときた。班長さんの住宅の近くを国道399号(旧国道6号)が通る。歩道沿いの家が解体されて更地になった。すると、歩道と更地までの間に1.5メートル前後の段差ができた。歩道を行き来する人間が誤って転落したら大けがをする。ガードパイプを設置してもらわねば――。

2年前(2018年)の春、国道6号常磐バイパスのうち、平市街の出入り口から終点・平下神谷までの4車線化工事が完成した。それに伴い、常磐バイパスはすべて国道6号に、今まで国道6号だった平の一部は福島県管轄の国道399号に変わった。

同399号はいわき市から阿武隈高地を縦断して山形県南陽市に至る起伏の多いルートだ。起点も平・十五町目交差点からわが生活圏の常磐バイパス交差点に移った。

行政区では、新年度がスタートするとほどなく、区内の「個所検分」をする。自分たちが住む地域を区の役員が見て回り、危険個所や道路の要補修個所の有無などをチェックして、行政に要望する。

「ロッコク」が「サンキュウキュウ」に変わったその年の5月、いわき市のほかに、県いわき建設事務所に要望書を出した。しばらくすると歩道のへりにガードパイプが設置された。

 班長さんにいわれたあと、現場を見に行った=写真。ガードパイプは歩行者の転落防止用だったが、パイプの折れ曲がり具合からすると、車が突っ込んだらしい。事故の詳細はわからない。だから想像するしかないのだが、ガードパイプがなかったら、下の更地に転落して大事故になっていたのではないか。

 個所検分はコミュニティの安全確保が目的。区内を見て回るといっても、ふだんからチェックし、情報を共有していないと、形だけの検分に終わる。新しくできた更地と国道の段差が気になったために、県にガードパイプの設置を要望したのが、今になって生きた。

 神谷の国道399号は片側2車線で、セスナが着陸できるくらいに直線的で広い。車は飛ばそうと思えばいくらでも飛ばせる。それで、ハンドル操作を誤って車道から逸脱してしまったか。

 事故は人間の想定を超えて起きる。歩行者の転落防止が目的だったガードパイプは、ドライバーのいのちをも守ったことになる。あらためて個所検分の大切さを思った。

 ※追記 拙ブログを読んだ知人の話だと、3週間ほど前の日曜日夕方、普通乗用車がガードパイプに突っ込んだようだ。まだパトカーが来ていない状況でそばを通りかかったという。運転手は車を放置して逃げ、間もなく警察に捕まったとか。新聞記事を読み流してしまったようだ。

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