2020年6月3日水曜日

公共施設の利用再開

5月の後半にいわき市文化センター・中央公民館から封書が届いた。緊急事態宣言が解除されたことで、公共施設の使用が6月1日、再開される。しかし、新型コロナウイルスの危険性がなくなったわけではない。3密(密閉・密集・密接)を避けた活動に留意して申請を――とあった。
主な留意点は、①最大使用人数は、当面の間、「3密を避ける目安」(人と人との距離を考慮して計算したそうだ)でお願いする②飲食を伴う活動は禁止③共用品などの除菌のためペーパータオルを持参のこと――などで、スポーツ・ダンス・コーラス・囲碁・将棋などは会議・打ち合わせを除いて、当分、使用自粛をお願いする、となっている。

いわき地域学會は主に同センターを会場にして、毎年5月から翌年2月まで年10回、市民講座を開いている。公民館の市民講座はさておき、地域学會の場合は常連を中心に、毎回30人前後が受講する。同センターでは「感染リスクを考慮して、利用者の年齢層や人数、使用用途を確認したうえで、施設の規模を勘案」し、「事業の実施」の使用許可を判断する、という。

 地域学會がふだん利用している部屋は視聴覚教室だ=写真。たまに、大講義室や大会議室も利用する。それぞれの部屋の「目安」は、定員58人の視聴覚教室が14人、同114人の大講義室が28人、同124人の大会議室が31人。視聴覚教室はまず使えない。

掲載の写真で説明する。このときの受講者は20人ちょっと。同教室は階段状になっていて、長いテーブルの左右と中央に通路がある。テーブルは4人掛け。左右に7列ある。つまり、4×14でいすは56席。これに演者と機械を操作する人間が加わって58人、ということなのだろう。利用者が14人限定となれば、テーブルには1人しか座れない。

 似たようなことを9年前に経験した。2011年2月に同センター大会議室で地域学會の総会を開いた。その1カ月後、東北地方太平洋沖地震が発生し、隣郡の原発が事故を起こした。文化センターが市の災害対策本部になったこともあって、市民講座は秋まで延期した。それを参考にするしかない。

当面、視聴覚教室は使えない。となれば、大講義室か大会議室を利用することになるが、事情はほかの団体も同じ。利用申請が集中するだろうから、結果的に会場がとれない、ということもありうる。

しかも、6月2日から8月1日までの、会議室などの施設利用は6月1日限定で申請を、とあった。今回は申請を見送った。総会も一堂に会しての開催は難しい。これから資料を郵送して議案を審議してもらう。地域学會の市民講座の受講者は人生のベテランが多い。実質的には震災時と同じく、秋以降の活動再開になる。

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