2020年6月26日金曜日

リアルな会議の場へ

 いわき市教育文化事業団の定時評議員会がきのう(6月25日)、いわき市役所東分庁舎5階大会議室で開かれた。コロナ禍による緊急事態宣言が解除されて以来、街へ出かけて公的な会議に出席するのは初めてだ。評議員7人がマスクをして、広い会議室に距離をとって座り、同事業団や草野心平記念文学館など各教育・文化施設の令和元(2019)年度の事業報告を受けた。
「3密」を避けるために、さまざまなレベルの行事・会合が中止か延期になった。企業はテレワーク、大学・高専はオンライン授業、各種団体の総会は書面による表決と、新しいやり方でコロナ禍に対応したところもある。個人的にはふだんから「在宅ワーク」の身、ステイホーム(巣ごもり)が長引いてもあまり気にならなかったが、社会経済活動は停滞した。

 いわき市内の文化・教育施設も、新型コロナの影響を受けて4月18日から臨時休館を余儀なくされた。緊急事態宣言解除を受けて、5月21日には再開されたが、感染防止を前提にした運営にならざるを得ない。そうしたなかで同事業団の評議員会が例年どおり、いつもの時期に開かれた(手帳を見ると、去年も6月25日に開かれている)。

公的な集まりでリアルに人と会い、リアルに話すのはざっと4カ月ぶりだ。4日前の月曜日にも地元の公民館で会合があった。それはしかし、打ち合わせに近いものだった。きのうは表決を伴うだけに、ブレザーを着て、革靴を履いて出かけた。そういう会議にしょっちゅう出ているわけではないが、久しぶりだったので、終わって少し疲労を覚えた。

 これはおまけ、というか蛇足だが――。5階の大会議室の南窓から、平中央公園の北東角にそびえるメタセコイアなどがほぼ水平に見える。そのなかに1本、赤っぽい色のかたまりをいっぱいつけた高木があった=写真。葉は羽状複葉。つまり、マメ科の木だ。

 同公園は南側でいわき芸術文化交流館「アリオス」とつながっている。それ以外、東・北・西側は高木で道路と公園を隔てている。ある年の秋、北側の林床で毒キノコのテングタケに遭遇した。以来、同公園は街なかでも気になる場所になった。

 5階の窓から写真を撮り、家に帰って、赤っぽい花のようなかたまりをつけたマメ科の木をネットで検索した。が、それらしい高木には出合えなかった。どなたかお分かりの方、教えていただけるとありがたい。

 この木は東分庁舎と同公園を結ぶ横断歩道のすぐそば、公園の境にもなっている縁石が、アリオスへと誘導する金属板に替わるあたりにある。幹が少しねじれている。まさか外国の木なんてことはないだろうが……。

 ※追記 ブログをフェイスブックに上げて間もなく、生物一般に通じている友人からコメントが入った。ニワウルシらしいという。すぐネットで検索すると、ニワウルシの雌花が着果して赤く色づいた状態に似ている。ニワウルシだとしたら、マメ科ではなく、ニガキ科。さらに検索を続けているうちに、ニワウルシにほぼ間違いない、という確信が生まれた。

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