2020年6月7日日曜日

爪先立ちで歩く

 日曜日には夏井川渓谷の隠居で土いじりをする。激しくはないが、けっこう体を動かす。問題は平日。“在宅ワーク”をしているから、用事がなければ茶の間の座いすから動かない。
コロナ禍で年度末から初めにかけての行事や団体の集まりが中止になった。「自分の時間」が増えた。しかし、それでなにか体を動かしているかというと、そんなことはない。かえって茶の間に根っこが生えたようになった。

 これでは足の筋肉が衰えるだけだ。月に3回(10日にいっぺん)、回覧資料を行政区の役員さん宅と担当する隣組の班長さん宅に届ける。半分は3~4階建ての集合住宅だ。階段の上り下りがきつい。コロナ以後はマスクもするから、ますます苦しい。息切れと足の筋力の衰えはセットになっているらしい。

 散歩は、季節的に暖かくなったこともあって、「短い距離なら」とドクターはいう。が、途切れた習慣を復活させるのはなかなか難しい。その前に、家の中でできることはないか――と考えてやり始めたのが、爪先立ちで歩くことだった。学生時代、陸上競技部に所属していた。準備運動のほかにスクワットをした。それからの発想だ。

 台所にもトイレにも爪先立ちをして歩いて行く。鴨居(かもい)をくぐるときだけ頭を下げる。これを続ければ、足の筋肉に刺激を与えられる、という確信がある。

 あと、もうひとつ。カメラを持って、立ったり、かがんだりすることもいいのではないか。庭の花の写真を撮ることがスクワットになる。紫蘭(しらん)=写真=はそうして撮った。

 もうだいぶ前の話になる。早朝、夏井川の堤防へ散歩に行く途中、決まって家の玄関前でラジオ体操をしている老夫婦がいた。今はなぜ2人がラジオ体操をしていたのか、がわかる。

ラジオ体操は小学校の夏休みのときからなじみがある。音楽が流れると体が動く。そういう意味では、ラジオ体操は、老人にとっては体を動かす最後の機会なのかもしれない。ラジオ体操ができるうちはまだ社会とつながっていられる――今はそう解釈するようになった。そのうち、朝6時半になるとラジオをかけるようになる?

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