夜が更けるにつれて、夏井川の水位が上がってくる=写真。鎌田(平)で「氾濫危険水位」を超え、中神谷(同)でも「氾濫注意水位」に達した。
9月8日夜はたびたびスマホにエリアメールが届き、市から行政区に貸与された「防災ラジオ」が緊急情報を伝えた。
いつもならベッドに沈んでいる時間だが、「いわき市南部に線状降水帯が発生」「記録的短時間大雨/同市南部付近で約110ミリ」(少したって北部もほぼ同レベルの大雨に)といった情報が入るたびに、胸がざわつく。
令和元年東日本台風では、鎌田の上流、平窪を中心に支流の好間川、新川を含む一帯で大きな被害が出た。
「いわき市内全域で浸水被害が発生」「河川の水位も高い状態で、極めて危険な状況」「安全な高いところへただちに避難を」
今度はわが住む地域も危ない――。そう覚悟して、とにかくリアルタイム(10分ごとに更新)で夏井川の水位を確かめることにした。
ネットを介していわき市の雨雲の動きを追い、「夏井川の水位情報」(ヤフー天気・災害)をチェックした。
河川の水位には、平常→水防団待機→氾濫注意→避難判断→氾濫危険の5段階がある。私がチェックし始めたころは、中神谷では水防団待機水位だったが、時間がたつにつれて水かさが増し、氾濫注意水位に変わった。
雨は強まったり弱まったりしながらも、やむ気配がない。日付が替わるあたりで、鎌田も中神谷も水位が6メートルに達した。
するとそのころ、たまたまというべきか、雨雲が東の海上へ抜けて途切れ、雨音も静かになった。
午前零時を過ぎると、それがすぐ水位に反映された。鎌田と中神谷の水位が少し下がったのを確かめて、やっとベッドに戻った。
それから3時間ほどして目が覚めたため、事の顛末をブログにまとめていたら、夜が明けた。
むろん、その前に夏井川の水位をチェックした。中神谷では午前4時20分現在、4.75メートル(水防団待機水位超過)まで下がっていた。
ほかの地区ではこれから被害状況がはっきりするだろうが、わが地区はたまたまというか、今度も間一髪で助かった。
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