10月に入るといわきの鳥見人(トリミニスト)の頭の中には、冬鳥のハクチョウが舞い始める。
夏井川の飛来地は、下流から平・塩(新川合流部)、平・平窪(愛谷堰上流)、小川・三島(磐城小川江筋の斜め堰上流)の3カ所で、日曜日、渓谷にある隠居への行き帰りに三島で必ず飛来の有無を確かめる。
三島にはハクチョウが1羽残留している。毎日えさをやっている「白鳥おばさん」は「エリー」と名付けた。
夏の暑い盛りはエリーがどこにいるか心配になり、10月に入った今は、エリーの仲間がいつやって来るか気にかかる。
10月5日の日曜日は、朝9時ごろ三島を通過した。三島橋を過ぎるとすぐ多段式の斜め堰が目に入る。その上流、右岸の浅瀬に白い鳥が10羽ほどかたまっていた。
おっ、ハクチョウの第一陣か! 最初はそう思ったが、どうも様子がおかしい。ハクチョウにしては体が縦に伸びていて、首も長い。ハクチョウではなくサギだった(撮影データを拡大すると、くちばしが黄色い。で、ダイサギとして扱う)。
三島橋の上下流でなぜか9月後半から、単体ではなく集団でダイサギが見られるようになった。
驚いたのは9月28日の朝8時前。三島橋を横目に通過しようとしたとき、直下の浅瀬にダイサギの集団がいた=写真。
堰の下だから水量は少ない。石がゴロゴロしていて中洲が伸びている。以前、この下流でアユ釣りをしている人がいた。ダイサギたちもアユを狙っているのだろうか。
アユであろうとなかろうと、食べ物があればダイサギはねぐらから直行する。で、その浅瀬が朝の「集団食堂」になったのかもしれない。
ずっと下流、夏井川の堤防を散歩していたころ、サギたちの集団ねぐら入りを見たことがある。
夕刻、数羽あるいは十数羽が四方八方から現れる。と、急にキリモミ状態になりながら舞い降りる。
夏井川の対岸、広い河川敷を背後にもつ水辺の竹林(平・山崎)がねぐらだった。少し様子を見てから数えたら200羽を超えていた。
三島の夏井川でも左岸側(小川・上平)に竹林があったころ、サギがそこをねぐらにしていた。早朝5時ごろ、隠居へキュウリを摘みに行ってわかった。
夏井川水系は令和元年東日本台風で大きな被害に見舞われた。河川敷の土砂除去と立木伐採などが行われた結果、山崎でも、上平でもサギのねぐらが消えた。
さて、ハクチョウの第一陣かと誤認したダイサギたちは、集団食堂で朝食を終えた中の一派にちがいない。
以前からアオサギに混じって何羽かダイサギがいた。彼らはそうしていつも三島の夏井川の岸辺にいるようだ。
三島には、早ければ10月10日には最初のハクチョウが飛来する。エリーが仲間と再会するのももうすぐ。再会が実現してやっと鳥見人の気持ちが落ち着く。
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