2020年3月8日日曜日

ホウレンソウがどさっと

東日本大震災後に、隣の行政区に引っ越してきて、カミサンと親しくなったおばさんがいる。ときどき野菜を持って来る。先日はホウレンソウがどさっと届いた。まずは炒め物になって出てきた=写真。きのう(3月7日)も炒め物が出た。
ホウレンソウだけではない。ほかの野菜も小分けされてラップに包まれている。スーパーで売っているのと変わらない。

おばさんもだれかにもらったらしい。わが家だけでは食べきれないので、近所の知り合いと長男の家、長男の妻の実家にお福分けをした。

なぜこんなにホウレンソウが? 学校が臨時休校になって学校給食用の野菜が余ってしまった? そう連想するほどに、新型コロナウイルスの影響が暮らしの細部に及んできた。

おばさんはときどき「かんぽの宿いわき」の温泉を利用する。「行ったら、休みだった」という。ネットで確認したら、日帰りの利用が3月15日までできない。スパリゾートハワイアンズも同期間、日帰り利用が休止になった。塩屋埼灯台は、同28日まで参観休止だという。

温泉だけではない。できるだけ家にいるように――というわけで、外食産業にも影響が出ている。小川町へ行った帰り、台風19号で浸水し、先ごろ復活した平・下平窪の中華料理店に寄ってラーメンを食べた。時間は午後1時半近く。「コロナのせいか、いつもより客が少ないです」とバイトの女性。

2階でも食事ができる。食器を下げてきたのは若いミャンマー人だった。彼はいわきの専門学校に留学し、朝は新聞配達、週末は中華料理店でバイトを続けた。若い料理長のFBで知ったのだが、彼は国へ戻って結婚し、料理の修業のために再来日した。

新聞配達をしていたのは平・神谷地区。わがテリトリーなので、配達中の彼と会って話をすることもあった。久しぶりに顔を合わせると、「カベヤから食べに来たのですか?」「そう。結婚したんだって?」「はい」。目標を持って働く人間に会って、元気が出た。

さてさて――。けさの福島民報は1面トップで「新型コロナ県内初感染/いわきの70代男性/クルーズ船下船 症状は軽症」と報じている。いちだんと自覚的に、咳エチケット・手洗いを実行するしかない。

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