配布日の20日が春分の日で、一日早くなったきのう(3月19日)は、全戸配布に65ページほどの冊子「保健のしおり」があった。封筒では間に合わない。ほかの資料も含めると、隣組によっては広辞苑1冊分くらいになる。急きょ、捨てずに取っておいたコンビニとスーパーのレジ袋を利用した。
ざっと300世帯、30班。ふだんは30分もかからずに区内を一巡できる。しかし、今回はマイカーが回覧物で埋まってしまう。2回に分けて家を出たり入ったりした。
新型コロナウイルス対策も兼ねて、“おこもり”の時間が増えた。回覧資料配布はウオーキングのチャンスと勇んで飛び出したのだが、やはり中層住宅の上り下りはきつかった。残りを取りに戻ると、カミサンがしぐさで感じ取ったらしい。「なに、もう息が切れたの?」。しゃくにさわるので、黙っていた。
それでも、“定線観測”をしていると季節の変化がわかる。あと2カ所――。角を曲がって細道に入ると、満開のハクモクレンが目に入った=写真上1。前にも後ろにも車がないのを確かめてパチリとやる。
ハクモクレンの花は、1週間前に平のレンガ通りで見た。あちこちで開花となれば、ソメイヨシノもそろそろ、だ。すると、夏井川渓谷のアカヤシオ(岩ツツジ)も。アカヤシオは平地のソメイヨシノとほぼ同時に咲く。
火曜日(3月17日)の午前、街からの帰りに夏井川の堤防を利用すると、おばさんが土手で摘み草をしていた。日曜日に渓谷で寄り合いがあったとき、つまみにセイヨウカラシナのおひたしとたくあんが出た。散会後、余りをもらって晩酌のつまみにした=写真上2。ほどよい辛みが後を引いた。おばさんもこのカラシナが目当てのようだった。
10日前の回覧配布のときには、ハクモクレン開花の気配は感じられなかった。花から花、摘み草、おひたし――春の連想が連想を呼んで、足は重いのだが頭は軽くなった。
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