きのうの日曜日(3月18日)は、ほぼ快晴無風。朝10時前、夏井川渓谷の隠居に着いて、庭の菜園で土いじりをした。三春ネギが数十本残っている。越冬したからには、食べずに残して種を採りたい。うねに追肥し、アルミ柄の立鎌で草引きを兼ねて土寄せをした=写真。足かけ2年に及ぶ栽培計画を頭におきながらの土いじりという点では、今年(2018年)の“農はじめ”でもある。
三春ネギを、辛み大根を引っこ抜く。生ごみを埋める――冬でもそうして土いじりをしてきたが、もう春だ。今年は、来年の三春ネギの栽培を考えて、いつもの年の3倍は種を採ることにした。
去年秋に種をまいた三春ネギの苗が、芽生えのときの5分の1くらいしか残っていない。歩留まりとしては最悪だ。種をつなぐためには、今年は新・三春ネギを食べずに来年の晩春、ネギ坊主ができるのを待つしかない。
たまたま、この冬はネギの“お福分け”が多かった。その分、三春ネギを採る回数が減った。初夏、ネギ坊主を摘んだあと、分げつして伸びた旧・三春ネギの子を植え直して、これを秋に食べよう。そんなことを考えながら立鎌を握った。汗がふきだした。
一服中には、どこに何をどのくらいつくるか、紙に図を描いて確かめる。昼食後は再び菜園に出て、土手から地下茎を伸ばして地上に現れたササの根を、スコップを差し込んで断ち切り、除去した。
午後3時前にはマチへ戻った。いつもの魚屋さんへ行く前に、種苗店に寄った。まだ3月中旬。ジャガイモ(種イモ)のほかには、これといったポット苗はない。それでも、農家のおばあさんが野菜の種を買いに来ていた。店主とのやりとりを聞くともなく聞く。種屋をのぞくのが楽しい時節になった。
日曜日、夕方5時半。早い晩酌を始め、カツオの刺し身をつつきながら「笑点」を見る。少し疲れてはいるが、指先にまで心地よい気分が満ちていた。
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