2019年2月28日木曜日

電車で湯本温泉へ行くときに

おととい(2月26日)夜、いわき湯本温泉で集まりがあった。アルコールが入るので、行きも帰りも常磐線の電車を利用した。
いわき駅発午後5時37分の普通列車で出かけた。およそ3カ月前も、同じ電車に乗って湯本駅に降り、同じ温泉旅館へ行った。

いわき駅の5番線ホームに入っている電車に、早めに乗り込む。日中は春めいてきたとはいえ、日が沈むと寒さに包まれる。電車のドアは一車両に三つ。全部開けておくと、暖房が逃げる。一つだけ開いているドアから離れたドアのそばに座る。ドアのそばには仕切りがある。これがいい背もたれになる。

見るともなく見ていると、閉まっているドアのそばから人が座っていく。私がそうだったように、たちまちドアのそばの座席が人で埋まった。次はドアとドアの真ん中、その次はそれらの間。だんだん人と人との距離が縮まって、ベンチのような座席が発車間際にはほぼ埋まった。隣に座った女性は、と湯本駅で降りるときにチラッと見たが、OLのようだった。

車内広告は……。真向かいのドアの上に富士通の広告があった=写真。スマホで花の写真を撮ると、AI(人口知能)がすぐ解析して名前や情報を教えてくれる。名付けて「花ノート」。「キノコノート」が開発されたらスマホにするのだが――そんなことを考えているうちに、向かいの6番線に列車が入って来た。
 
磐越東線だから電車ではない、ディーゼルカーだ。いわき駅のはじっこ、6番線にあるのもそのためだろう。

知った顔が降りてきて、エスカレーターに向かった。最初はどこかへ仕事に行って来たのかと思ったが、住んでいるところがいわき駅の次の赤井駅近くだ。事務所が平にある。仕事帰りではない。最近、男2人組でアマチュアのコンサートに出演している。それか、そのあと飲むつもりか――そう推測した。

普通だと、家で晩酌を始める時間帯だ。街へ出ると、日中とは違った風景が見える。発見もある。温泉旅館の集まりでも、天皇陛下在位30年式典の「あ、そうか」や、100歳を目標に「90歳まで生きる」とか「ボケるが勝ち」といった話で盛り上がった。

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